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素人の小説を販売する際の著作権について
- 趣味で書いた素人の小説をクリエイターズマーケットなどで販売する場合、著作権は放棄しなくても大丈夫です。
- ただし、巻末や表紙に「著作権は放棄していません」と記すことで、他の人に無断で著作物を利用されるリスクを低減することができます。
- 挿絵や表紙絵なども自分で制作した場合、それらの著作権も保持しています。
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質問者が選んだベストアンサー
今までに書いた小説が溜まって来たということですが,素晴らしいことです.おめでとうございます. せっかく書いた小説ですから,ぜひ世の中に出していただきたいものです. こうした場合に書いた人の権利を保護する目的で作られた法律が著作権法なのです. <著作権は創作した時点で自動的に発生>し,創作者の死後50年まで保護されることに決まっています.発明による特許などと違い,どこかに届けたり,出願したりする必要がありません.つまり,創作したら何もせずに保護されるのです.この保護というのは,他人が「マネ」したりした場合には排除ができ,時には損害賠償を求めることができるということです. この著作権は大きく2つに分けられます. 一つは,一般に言う「著作権」で,時には他人に譲渡することもできる財産としての権利です.これは,一般にお金にも換算できるので財産権ということもあります.マネされたりした場合には,それを根拠に賠償請求などができます.マネされているかどうかは元の著作者でないと判断できないという考えから, 原著作者が侵害を証明する必要があり,これを親告と言っています. もう一つは,一般にあまり馴染みがありませんが,「著作者人格権」という権利です.これは著者の人格的な権利で,やはり著作権法で保護されています.具体的には,創作したもの(著作物)を公表すること,創作した人(著作者)の氏名を表示すること,同一性を保持すること(勝手に内容を変更されることを防ぐ),名誉声望を害されないようにすること,が含まれています.「著作者人格権」は上の「著作権」と違って,譲渡できず,相続もできません.また,侵害された場合には刑事罰の対象です.つまり,親告しなくとも警察が取り締まることになります(現実には誰かが警察に通知することになるでしょうが). くだいて言うと,ご質問者が今まで書きためてきた小説を,誰かが勝手に持ち出して公表するとか,著者名を勝手に決めて表示するとか,内容を勝手に変更してしまうとか,たとえば,改変で著者の意図から外れ名誉をきずつけられるとか,などがあります. しかし,また同時に,この「人格権」には著者自身が主張しないという権利も含まれています. 冊子にして販売されるということですが,著作者の氏名と作製年などを表示しておきましょう. 「著作権は放棄していません」と書く必要はありません.むしろ,書くなら,イラストを含めて,「著作権はXXXにあります」と書くとか,Copyright の表示をつければよいのです.ぱたーんはいろいろありますから,印刷を依頼する業者に相談してみてください.ネットでも様々な表示例が見つかるでしょう. 売りたいなら,出版社に持ち込むか,売るよりも広く配布したい場合は,無料で公共施設などで配布することも考えられます.ちなみに,著作権は,有料・無料と無関係に保護されます.
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- Wiils
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著作物が完成した時点で著作権は自動的に発生します。 プロアマは関係ありません。 無断盗用などの侵害があった場合は、自分で対処剃る必要がありますが。 (著作権違反は親告罪ですので) 必要ならCopyright表示をつければいいでしょう。 それから、ISBNコードを持たない自費出版物は漫画・小説関係なく基本的に同人誌です。
お礼
的確な回答ありがとうございました。 <著作物が完成した時点で著作権は自動的に発生します。 そうなんですね。 大変つたない質問ですみません。 コピーライトマークはつけます。 ただISBNコードは取得するかどうかわかりませが。 個人情報が露出してしまうようなので。 同人誌の意味を履き違えていたようですね。 勉強になりました。ありがとうございました。
- tadys
- ベストアンサー率40% (856/2135)
著作権は著作物を作ると自動的に発生します。 プロが作ったものか素人が作ったものかは関係ありません。 ただし、誰かがあなたの著作権を侵害した場合には侵害した相手に対してあなたが行動を起こす必要があります。 どんな行動かというと、 1.侵害をやめるように注意をする。損害賠償を請求する。 2.訴訟(民事裁判)を起こす。 3.警察、検察に告訴する。 などです。 いずれにしろ、ちゃんと証拠を残しておかないと不利になります。 冊子には「著者:誰それ」と著作者が分かる様に名前を入れておきましょう。 著作権について分からない事は文化庁のページを見ると良いでしょう。 http://chosakuken.bunka.go.jp/naruhodo/
お礼
ご回答ありがとうございました。 <プロが作ったものか素人が作ったものかは関係ありません。 そうなんですね。それを知りたかったんです。 文化庁のサイト、見ました。勉強になります。 迷惑かもしれませんが(汗)一度問い合わせてみます。 ありがとうございました。
- ID10T5
- ベストアンサー率31% (732/2312)
小説の複製物を売っても、著作権は移転しませんから問題ありませんよ。 複製物を売っても創作者の権利を守るのが著作権法の趣旨ですから。
お礼
なるほど、本人だけに権利があるわけなんですね。 複製物を売る方もいないだろうなと思うんですけれども(汗) ご回答ありがとうございました。
お礼
大変丁寧に教えてくださって感謝します。 <今までに書いた小説が溜まって来たということですが,素晴らしいことです.おめでとうございます. そんな風に言っていただける方がいるなんて、恐縮します。 ありがとうございます。 <発明による特許などと違い,どこかに届けたり,出願したりする必要がありません そのことが知りたかったのです。 著作者人格権についても大変勉強になりました。 印刷会社の方と相談できるのですね。なるほど、そうします。 ありがとうございました。