ミステリーやサスペンス物が好きなので殺人(未遂)事件等も入っていますが・・・
「紅葉する夏の出来事」 (拓未 司)
高校受験の失敗で両親との確執が深まり、不良仲間と付き合いはじめる悠馬。独立を機に転落の道を歩みはじめた元エリート・サラリーマンの伊東。そして、全身を真っ赤に染めゴミ屋敷に暮らす痴呆症の老婆RB(レッドばばあ)。どうしようもない現実を生きる3人の運命が交錯し、夏の“紅葉”はやがて激しく乱れ散る。怒涛のクライマックスから驚愕の終焉へと、新境地を拓く『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家による会心作!
「キリン」 (山田悠介)
天才精子バンクで生まれた二人の兄弟。兄の秀才は偉大な数学者の遺伝子を受け継いで幼い頃から才能を発揮するが、笑うことのない子供だった。「次こそパーフェクトベイビーを」という母親の期待を背負って生まれた弟の麒麟はノーベル賞受賞者の遺伝子を受け継ぎ、容姿も優れていた。ところが麒麟の学力は4歳で突然成長が止まり、母と兄から見放されてしまう。それでもなお、家族の絆を求める麒麟だが、兄弟の前に残酷な運命が立ちはだかる!才能とは何か?幸せは遺伝子が決めるのか?
「希望ヶ丘の人びと」 (重松 清)
亡き妻の“ふるさと”――そこには、彼女と仲の良かった友だちがいて、
彼女のことを好きだった男がいて彼女が初めて恋をした人がいた……。
70年代初めに開発されたニュータウンに引っ越してきた父と子の、かけがえのない日常を描く感動長編。
主人公の私〈田島〉は、この春から小学五年生になる亮太と中学三年生になる美嘉とともに
「希望ヶ丘」にやってきた。ここは、2年前にガンで亡くなった妻・圭子の“ふるさと”であり、
今度の引っ越しは、脱サラして進学塾の教室長への転職を決めた私自身の再出発でもあった……。
いじめ、学級崩壊、モンスター・ペアレント、家族の死――あなたはいま、子どもたちにどんな「希望」を語れますか?
「傷痕」 (矢口敦子) ・・・ この作家の著書はどれもミステリーですが、人間ドラマとして考えさせられます
17年前に殺された弁護士一家の遺族は、いまも「傷痕」をかかえて生きている。主犯格と裁かれた男は死刑になったが、共犯者が仮出所してあらわれてきた。そんなとき、加害者の血をひく大学生が、友人に誘われて出かけた法律サークルの会合で出会い好きになってしまった女子大生は、被害者の一人とおなじ「五条香子」という名前だった―。二人の出会いが、やがて悲しき事件をまきおこす。そして、新たな「傷痕」が…。加害者側にも被害者側にものこる哀しみを描いた、死刑や裁判員制度をも問う心ふるえるミステリー。
「償い」「赦し」「家族の行方」「そこにいる人」等もお勧めです。
「インターセックス」 (帚木 蓬生) ・・・ 医療サスペンスが多い作家です。命や人間と言うものを考えさせられます。
性の尊厳を巡る書き下ろし医学サスペンス
「ひとは男女である前に人間だ」。インターセックス(男女どちらでもない性器官をもっていること)の人々の魂の叫び。高度医療の聖地のような病院を舞台に、医療の錯誤と人間の尊厳を問う書き下ろし長編。
「エンブリオ」「閉鎖病棟」「臓器農場」等もお勧めです。
お礼
詳しく教えてくださってありがとうございました!