隣家の建て替えと地域の慣習
初めて質問させて頂きます、どうぞよろしくお願い致します。
友人から相談を受けています。
隣家も彼女宅も、その地域に分譲の戸建てを購入して移り住み、数十年経ちます。
隣家は東側が道路、彼女宅は西側が道路で(道路は南北に走っています)、道路に挟まれて隣り合って建つ形となっています。
この度、隣家が建て替える事となりました。
彼女宅の東側ぎりぎりに基礎があり、屋根つきの車庫でも建つのかしらと不安に思っていたそうです。
それが、最近壁が出来てみた所、完全に背中を向ける形で敷地めいっぱいに二階建ての壁が建ったそうで、彼女宅は午前中の日照も景観も完全に遮られる形となりました。
市の管轄部署に問い合わせると建築の認可の際の書類を見てくれたそうで、それによると高さは7.5mの2階建てで軒高は7mを超えていないので日影時間?については問えないと言われたそうです。
まあ、大手のハウスメーカーが建てている物件ですので、法律に抵触するような事をする筈がないのは彼女も予想していたようです。
ただ、この地域は分譲されてから何十年も引っ越しせず住み続けている家が大半なのですが、どの家も南側に庭を設け、道路に直角になるように建てており、道路に平行に建てている家はありません。
彼女宅も、今までは隣家と隣り合ってトラブルもなく平穏に暮らして来たと言います。
彼女のお母様は、逆に、何も揉めた事がないのにいきなり挨拶もないまま、思いっきり日照を遮って背中を向ける形で建て替えようとしている事それ自体に大変傷つかれ、お力落としの様子で彼女に相談して来たとの事。私も全くの素人でよくわからないのですが、ネットができない彼女に代わってわからないなりに調べて、出来る限り力になってあげたいと思っています。
彼女の家も10数年前に建て替え済みなのですが、その時はハウスメーカーの担当者に、法的に問題がないのはもちろんの事、近隣への配慮が大事ですよ、という事を言われたそうです。
お母様は「隣家のハウスメーカーは、一流の会社でありながら、何故お客に対してそういった説明をしないまま施主の言いなりで建てるのか」と信じられない思いでいらっしゃるようです。
その為、隣家のご主人(施主)に直接言ったり裁判に訴えるなどという気はないけれど、ハウスメーカーにだけはどうしても一言言わねば気が済まない、できれば二階部分は壊させたい、ぐらいの勢いだそうです。(また、毎日涙が出て動悸がして眠れないそうで、友人はお母様が鬱病になりはしないかと心配しています。)
さて本題ですが、建築基準法的に問題はないかもしれないけれど、建物の向きが他の家と違う事により完全に景観も日照も遮られるという件。
これは民法上の「地域の慣習が優先する」というのに当てはまるのではないかというのが彼女なりに調べた結果での意見なのですが、どう思われますか?これを根拠に、交渉して行くことは可能でしょうか。