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鼻の下を抑えるとくしゃみが止まる理由
伊藤家の食卓で紹介されてから、 くしゃみを止めたい時には鼻の下を抑えているのですが なぜくしゃみが止まるのでしょうか? 何という神経がくしゃみを止める効果をしているのですか?
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くしゃみの主な目的は鼻の中に入った異物を鼻水ごと外に勢いよく吹き飛ばすことです。鼻に異物が入ったときに鼻水が分泌され、その分泌された情報がくしゃみ中枢に伝えられてくしゃみがおこります。この鼻水分泌情報を脳に伝える神経は三叉神経(上顎神経)ですが、この神経は鼻の中だけではなく顔面口腔領域に広く分布しています。鼻の下にももちろん分布していますので、鼻の下を圧迫したときにも三叉神経がその刺激を脳へ伝えます。鼻の下を圧迫するとくしゃみ反射が抑制される脳内機序についてはよくわかっていませんが、鼻の下の触覚刺激と鼻水分泌刺激が同時に脳に伝えられたときにはくしゃみが抑制される機序が存在することが考えられます。鼻の内部の感覚なのか、鼻の外部の感覚なのかを適切に見極めるないと適正な反射行動ないしは防御行動を起こすことができません。くしゃみ反射は防御上不利な反射行動ですので、緊急な防御が必要な事態(顔への侵襲刺激)がおこったときにくしゃみをしていたら命を失う危険度が高まります。もちろん人間がまだ野生動物時代のことですが。
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- thegenus
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すでにNo.1さんの回答に、参考になったが、2件ついていますので、 私の方は、非科学的な素人意見を回答します。 まず私がまったく観ない伊藤家の食卓ではスイッチがあるような取り上げ方だったのでしょうか。しかし鼻下を押して、くしゃみが止まる事から、そこにいわばツボがあるという発想になるのは短絡的に感じます。 鼻下の皮膚知覚が、くしゃみ反射を抑制するという早合点の前に、 事実としては、鼻下を抑えた結果、出そうなくしゃみが止まるのですよね。 鼻下を抑える事と触れる事を区別しなければなりません。鼻下を指で触れるのと、シールを貼るのとでは、違う結果になるような気がします。少なくとも影響は違いますね。シールの方が知覚です。針でついたり、塊で圧迫してもいいでしょう。いずれにしても指で押さえるのとは異なります。この比較が必要でしょう。 素人考えですが、 くしゃみをする時は、口を開きながら、頭部を若干、後ろに倒します。その時、鼻の穴も広がります。ハー、クション! 鼻下を抑えると、逆に!、口はつむりますし、うつむくように、頭部は若干、前に倒れます。この時、指の抑えによって鼻の穴は広がりにくくなります。 これこそが、鼻下(顔面)を押される事に対する反射的な動作だと思います。これをそむく反射と呼ぶとします。 くしゃみ反射が起こるのに段階があるとすると、その最初のスッテップと逆の動作になる、そむく反射が優先して、くしゃみ反射に至らないのだと想像します。鼻の穴を広ろげさせない作用も加味されています。 人中が急所であるというのも重要だと思います。そむく反射が強く出ると思います。 顔面は敏感な上にそむく反射があります。純粋に中枢内における抑止機序だとすれば、顔以外の皮膚を強くつねったりしても同様の場所が発見できるかもしれません。 くしゃみをする時に、目をつむる事があると思います。目をつぶった方がしやすいのだと思います。目をつぶる反射がくしゃみ反射と結びついているからでしょう。そうなると目をつむるような場所を押しても、くしゃみは止めにくいと思います。 目を開けさせる刺激の方が、くしゃみの抑止に好都合だと思います。 また、この抑えるというのは、そもそもどの程度の強さなのでしょうか。かなり強く抑えると息を吸うのも止められるように思います。いうなれば息止め反射。そうなると、呼吸についても、くしゃみ反射と反対の反射が先行して起こっていると思います。 検証の一つとして、 鼻下を抑えるのではなく、頭部を後方へ突き上げるように、鼻下を押してみたらどうでしょう。天井を向いてくしゃみをしそうに思います。 私の意見としてはくしゃみ反射を抑制する機序なるものは、知覚神経の刺激のみによって中枢内で完結しているのではないという主張になります。別の反射(そむく反射・息止め反射)が起こっているのを見逃さない方がいいのではないでしょうか。 以上、思いつくままの回答でした。 くしゃみと神経について参考リンクを挙げておきます。 ・光くしゃみ反射の事実によって、くしゃみと眼神経の関係性が認められます。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q119764406 ・「まぶしいと、くしゃみが出るのはなぜ?」(三好耳鼻咽喉科クリニック) http://www.3443.or.jp/tsushin/t0705/t0705_7.htm ・「三叉神経」(慶応大学医学部・船戸和弥さん) 「(1)眼神経(V1) 眼神経は三叉神経のうちで最も小さな枝で、上眼窩裂を通り、頭蓋腔の外に出て、涙腺神経、前頭神経、鼻毛様体神経に分枝する。前頭部、眼、鼻を感覚性に支配する。」 http://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/cranial/cn5.html
お礼
>伊藤家の食卓ではスイッチがあるような取り上げ方だったのでしょうか。 鼻の下を押すとくしゃみが止まるという紹介でした。 >鼻下を指で触れるのと、シールを貼るのとでは、違う結果になるような気がします。 はい。確かに軽く触れる程度ではくしゃみを止めることはできませんでした。 結構強くグッと押す必要があります。 >顔以外の皮膚を強くつねったりしても同様の場所が発見できるかもしれません。 他の刺激でもくしゃみが止まるのか試してみます。 しかしなかなか都合良くくしゃみは出てくれませんね・・ ムズムズからくしゃみまで一瞬なので咄嗟に反応できるのかが心配です。 >目を開けさせる刺激の方が、くしゃみの抑止に好都合だと思います。 これも意識していなかったので実は閉じていたのでしょうか。 別の視点からの回答ありがとうございました。 実験してみます。
お礼
>この鼻水分泌情報を脳に伝える神経は三叉神経(上顎神経) そのような名前の神経だったのですね! >顔面口腔領域に広く分布しています そんなに広がっていたとは知りませんでした。 いつも鼻の下しか押さえていなかったので、 今度くしゃみが出そうになったら色々試してみます。 >鼻の下の触覚刺激と鼻水分泌刺激が同時に脳に伝えられたときにはくしゃみが抑制される機序が存在 触覚刺激が邪魔をしてくしゃみを防いでいるのでしょうか。 不思議ですね。 詳しい回答ありがとうございました。