ごくごく普通にエクセルを使える方なら、ローンの試算は簡単にできます。
借入れ額1,000万円、金利2.4%/年、期間30年とのことで、
先月の残高と、毎月加算される利息と、利息が加わった残高と、
返済により減った残高を、1ヶ月ごとにコツコツ計算していくシートを
1枚作れば良いのです。
どういう計算をしていくのか、以下に説明します。
まず、金利は1年あたり2.4%なので、1ヶ月あたりでは、その12分の1なので、
2.4%/12=0.2%です。
1,000万円を借り入れて1ヵ月後、最初の返済を行います。
そのときの残高には、前の月の残高1,000万円に月々の金利が加わりますので、
1,000万×0.2%=20,000円を加算して、残高は10,020,000になります。
ここで月々の支払額38,990円(この出し方は、後で出てきます)を返済すると、
残高は10,020,000-38,990=9,981,010円となります。
翌月、2回目の支払いを行う際には、残高は前の月の残高9,981,010円に
月々の利息9,981,010×0.2%=19,962円が加わって、10,000,972円となります。
ここから38,990円返済するので、残高は9,961,982円。
翌月、3回目の支払いの際の残高は、利息9,961,982×0.2%=19,924円が加わり
9,981,906円となっており、38,990円を返済して、残高9,942,916円となります。
これを、毎月毎月繰り返していくわけです。
ということは、エクセルで1ヶ月の計算式を作っ、それをコピーしていけば、
何ヵ月後、何十ヵ月後の計算も同じく自動でできます。
こうして自動計算を繰り返していくと、どこかで残高がマイナスになりますよね。
それはすなわち、ローン完済ということなので、
ちょうど30年(=360ヶ月)目の12月の支払い後に残高がマイナス(0円)になるように、
毎月返済額をいろいろいじって探せば良いのです。
今回のケースでは、『40,000円』では28年11ヶ月で完済してしまい、
『39,000円』は30年目の12月の残高が-3,087円なのでもうちょっと下げられる、
『38,900円』は30年目の12月の残高が2,178円残ってしまうのでちょっと下げ過ぎ、
というふうに探していくと、30年目の12月の支払い後残高が0になる毎月返済額が
38,994円と38,995円の間にあることが分かります。
モデルルームで出してもらう見積では、月支払額は1円単位切捨てになっているので、
上記計算では月支払額を38,990円としました。
(もっとエクセルができる人は、そこがゼロになる額を自動で算出する式を使うんでしょうが、ここは「ちょっと使える人向け」のやり方なので、多少の手間は我慢)
「借入れ額」「金利」「月支払額」をポンと入れればズラズラッと計算して
くれるようなシートを作ると、いろいろなケースを検討できて便利です。
お礼
御礼が遅れました。申し訳ありません。 大変ご丁寧に教えて下さり、ありがとうございました。 とても分かりやすかったです。