>そこで疑問は二本とも赤字なら借金も相当なはずです。
その通りですね。
数千万から数億の借金が推測できます。
国内でも、某フォーク歌手が自主映画を撮りました。が、見事に(営業的には)失敗。
確か数億円の借金を抱え、十数年で返済していますよ。
>そんな中で会社設立は出来るもんなんでしょうか?
日本でも同じですが「会社の借金と個人の借金は、法的には別物」なんです。
会社が借金をしても、経営者には返済義務がありません。
借りたのは、法人としての会社であって個人である経営者ではありません。
(会社の借金であって、個人の借金では無い)
>海外だから、出来た事と解釈した方が良いのでしょうか?
海外の場合は、この基本概念が徹底しています。
ですから、何度会社を倒産させても、何度でも復活戦が可能なのです。
時代にあったベンチャー企業が、どんどん誕生するのも、この基本概念が生きているからですね。
金融機関本来の目的は、金持ちにカネを貸すのでなく「将来に対して融資する」事なのです。
残念ながら、日本の場合は「(個人経営の場合)会社の借金には、経営者の個人保証が必須」なんです。
金融機関は、経営者に連帯保証人になる事を要求します。
一度会社を倒産させた元経営者は、多くの場合「敗者復活戦は不可能」なんです。
会社に代わって、借金返済の義務が生じています。
>自信はあっても借金はどうやって返したんでしょうか?
先に書いた様に、この監督が「会社名義で借金をしていれば、監督には返済義務は無い」です。
借金を返す必要はありません。
また、海外では「パトロン」が多いのも有名です。
その人の能力を評価して、資金提供を行なう方々です。
中世ヨーロッパでは、国王・貴族がパトロンになっています。
(パトロンになる事が、名誉な事なのです)
彼らパトロンが存在しなければ、多くの美術館にある有名絵画は存在しません。
パトロンが居ない場合は、投資家が映画撮影に出資します。
東京電力の株主は、「株価が下がった損害を賠償しろ!」と不可解な事を株主総会で主張していましたよね。
本当の投資家は、失敗しても自己責任。成功しても自己責任なんです。
言い方が悪いですが、競馬・競輪・ボートと同じなんですね。
成功すれば、多くの配当を優先して受ける事が出来ます。失敗すれば、投資した額だけ損害を被る。
これだけの事。
この金融機関の基本原則の明確化・パトロン・投資家の存在が、(例えば)アメリカンドリームの要因なんです。
日本も、最低限金融機関の基本原則の明確化があれば良いのですがね。