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古語の読み方
「疾風」 「宵風」(マンガ・隠の王のキャラクター)の「風」は、 どちらも「て」と読みますよね?? 調べてみたら、これは古語で「風」を「て」とも読んだそうです。 そこで、ほかに今は使われていない読み方があったら教えてください。 おねがいします!
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お尋ねは「風」の読み方ですね。 「疾」の読み方ではないですね。 しかし、どういうわけか「疾」の読み方に関する回答が出ていましたので、「疾」の読み方について少しお話しします。 「疾」を「疾う(とう)」という読み方は、下のインターネット国語辞書にありますように形容詞「と(疾)し」の連用形「とく」のウ音便という特殊な形です。 普通「疾」の変わった読み方を表現するときは「と(疾)し」のように終止形で表します。 それが国語の常識です。 私なら、誰でもご存じの「仰げば尊し」の歌詞で説明します。 インターネット国語辞書ヤフー とう【▽疾う】 《形容詞「と(疾)し」の連用形「とく」のウ音便》速く。すみやかに。 しつ【疾】 [音]シツ(漢) [訓]やまい とし はやい 「仰げば尊し」 我が師の恩教(おしえ)の庭にも はや幾年(いくとせ) 思えば いと★疾(と)し この年月(としつき) ◎さてお尋ねの「風」の変わった読み方ですが、次のような言葉があります。 疾風(はやて)・追風(おいて)・東風(こち)・手風(てぶり)・南風(はえ)・風信子(ヒヤシンス) 語源由来辞典 はやて【疾風】 「はや」は早いの意味で、「て」は風を表す。「はやち」とも呼ばれる。 風を「ち」と読む例は「東風(こち)」にも見られる。 ・・・ということで風の変わった読み方は「て」、「ち」があると言えます。 (手風(てぶり)の「ぶり」、南風(はえ)の「え」?、風信子(ヒヤシンス)は、それを漢字で表現しただけで、ほかに同様の例がないようなので、読み方のうちには入らないでしょう)
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- TANUHACHI
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お尋ねの「風」という文字に関してではありませんが、「疾風」に使われている「疾」の字を「とう」と読む表記があります。これは「はやく」との意味で「疾う疾う逃げよ」等で使われていました。最近の作品ではこの言葉を中島みゆきさんが『夜会』-元祖・今晩屋-と-本家・今晩屋-の中で使用していました(作品がモデルとしたのは森鷗外の『山椒大夫』です)。
- bakansky
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「疾風」 を 「はやて」 と読むのは古語ではなく、現代でもそういう読みはあります。 「はやて」 という日本語に 「疾風」 という漢語を当てたのです。 漢語として読む場合 (つまり音読みの場合) には 「しっぷう」 と読みます。 「疾風迅雷」 などという言葉がありますが、これなどは 「しっぷう」 と読んで 「はやて」 とは読みません。 現代でも 「疾風のように去っていった」 などという場合には 「はやて」 と読みます。 江戸時代には両者を区別するために 「はやて」 の場合には 「早手」 と書いたりもしたようです。 なお、マンガの世界では、「少年陰陽師」 の 「疾風」 という登場人物の名を 「はやち」 と読ませているそうです。 → http://wkp.fresheye.com/wikipedia/%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%A6 「宵風」 の方は、「疾風」 を 「はやて」 と読ませたのでそれに習った、といったところでしょう。 「よいて」 という日本語があるかどうか、私は聞いたことがありません。 私が 「宵風」 という文字を見て頭に浮かぶのは 「よいのかぜ」 という読み方です。 短くして 「よいかぜ」 もあり得るかもしれませんが、「よいて」 とはまず読まないと思います。 ともかく、「疾風」 の場合は 「はやて」 という日本語に漢字をあてたものであり、「今は使われていない読み方」 ではないといえると思います。