ご相談のケースは、『誰も見ていないのに見られていると感じるのはなぜか?』というご相談だと判断して、以下のようにアドバイス差し上げます。
まず、
想像の世界で思い浮かべている自分のイメージの光景や場面が、実際に現実の場面として目や耳で確かめられる・・・ということが起こるからです。
どういうことか?といいますと、
自分で自分の不安や緊張にさらされている姿を1人の時、第3者が見るかのようにじーっと見つめる。
しかし、現実の場面は時間の経過と共に移り変わり、想像の世界で思い浮かべている光景の場面がやがて近づいてくるのです。
その光景の場面とは本人が不安にさらされ緊張を強いられた、学校とか仕事の場所とかになるでしょう。
そして、想像している場面の中に立っていることを見る(目、耳などを通して意識する)ここで、本人が、想像の世界でイメージとして思い浮かべている、不安にさらされ、緊張している自分の姿というのは、想像の世界と現実の世界の2重になり、本人は、現実の場面の学校の教室や、仕事の場所とかの光景、人々という実物によって、想像の世界で思っていたことが裏付けられた、と認識するのです。
つまり、想像の世界の自分の姿が自然で、何の不自然さもなく、現実そのものであると了解され、自分と他者との緊張関係が、固定的な不動のもののように意味として認知される、ということが起こります。
想像の世界で思い浮かべられた、自分のイメージは現実の世界の光景によって確かめられて、よりいっそう鮮明さの度合いを増し、輪郭も鮮やかにくっきりと明確になるのです。
このように明度や鮮度と共に形象性が強化されたイメージのことを妄想といいます。
対策は
○自分で自分の事を考えないこと。
(不都合なこと。他者と比べて劣っている、と思う点。違い等々について考えそれに意味づけしないこ
とです。)
○他者の目を通して、他者から見た自分はどの様の思われているのか、等々の考えを中止すること。
○現実原則で、目に見えたもの聞こえたもの知覚された物にのみ関わっていくことです。
○想像の世界は、言い換えると夢の世界です。夢は、現実の昼間の日常生活では見ません。寝ている
ときに見た夢を、目が覚めた後でも、現実だと考えると、現実の生活と解離します。そして、支障を来
します。ベットに入ったときは、明日のことを考えましょう。
お礼
わかりやすい説明、対策まで考えていただいて…ありがとうございます。とても納得できました。少し考えすぎていたのかもしれません。夜、寝る時は明日の事を考え、なるべく自分のことは考えないようにしてみます。ありがとうございました。