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福岡県の江川ダムの貯水率について
福岡県の朝倉に江川ダムという大きなダムがありますが、 よく貯水率の低さがとりだたされます。 確かに容量が大きいのは分かりますが、現に今日現在、ほかのダムはほぼ100%なのに対し、 江川ダムは64,59%です。 これって、供給(河川や雨水)に対し、ダムの容量が大きすぎるのではないでしょうか? そこで (1)ダムの大きさってどうやって決定されるのでしょう? (2)貯まることのない大きさのダムって、設計ミスでは? (3)1度でも100%になったことがあるのでしょうか? どれか一つだけの回答でも結構ですので、よろしくお願いいたします。
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ここを見ると寺内ダムとの比較した時の江川ダムの長所・短所がわかりますよ。 (1)ダムを建設出来る場所(地盤がしっかりした谷地形)は限られているので、貯水容量は その場所をせき止めた場合、背後の谷にどの程度水を貯められるかで決まります。 江川ダムの利点は、比較的広い谷が広がっているので、多くの水を貯められる点にあります。 (2)貯まりやすさは、集水域(ダム湖に流れ込む河川の広がり)に左右されます。 貯まりにくいダムとして有名なのは、東京の多摩川上流にある小河内ダムです。 肝心な渇水時には役に立たず、今では最後の切り札としての役割しかありません。 戦前に設計されたダムなので仕方がないかもしれません。 江川ダムも貯水容量に比べて集水域が狭いので、貯まりにくいのは事実ですが、小河内ダム ほどひどくはありませんし、他のダムと組み合わせて使うことが前提になっていますので、 問題はないと思います。 明らかな設計ミスと言えるのは、大分の某ダムだと思います。水没地域の地盤調査を十分に 行わなかったため、折角水が流入しても地中に漏れ出して、未だに満水になったことが ありません。江川ダムは私の認識では問題ないと思います。 (3)昨年は確か満水になったと思います。今年は5月半ばまで極端に少ない状態でした。 満水になることはないと言われていた小河内ダムでも1974年には貯水限界量を超える 水が流入しています。 気をつけなければいけないのは、ダムは貯水率は高ければ良いというものでは無い点です。 あふれても困るので、大雨が見込まれる時には意図的に水位を下げます。ダムの管理者は その辺の所を注意しながら運用しています。1974年の小河内ダムの場合、急に放水量を 上げたので下流で洪水被害が出ました。 冬場などは雨量が少なく、貯水率が低くても、有明海ののり養殖に影響が出ないよう、 一定の水は流しています。 小さいダムだと少し雨が降っただけでも、貯水量の多くを放流しなければいけませんが、 江川ダムのようなダムならば、多少の雨が降っても、後に晴天が続く場合に備えてかなり の水量を温存することが可能です。いろいろなタイプのダムを組み合わせて使えば メリットは少なく無いと思います。
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- terepoisi
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1と2については専門家ではないのでわかりません。 (3)1度でも100%になったことがあるのでしょうか? 満水になったことはあるようです。 http://www.water.go.jp/chikugo/ryochiku/html/topics/20110422egawadam/20110422egawadam.html 下の管理法人に直接お尋ねになってみてはいかがでしょうか? 両筑平野用水総合事業所 http://www.water.go.jp/chikugo/ryochiku/index.html#
お礼
つい最近でも満水になっていたのですね。 当たり前のことですが、渇水時しかマスコミにも登場しないもので。 ありがとうございました。
お礼
ダムの運営等まで詳しくありがとうございました。 確かに大分のダムの話しは聞いたことがありますし、 また、全国には小河内ダムの様な案件は存在するのでしょうね。 江川ダムに対しては安心しました。(私一人が納得しても意味はないのでしょうが) 当方は今年40歳で、小学校1年生の時の福岡大渇水がはっきりと記憶があります。 現在においては、あの時のような出水制限はしないのかもしれませんが、 マスコミで渇水といわれると、非常に心配になります。トラウマですかね・・・? マスコミの方ももう少し実情を踏まえて報道してほしいものです。 ありがとうございました。