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論語等、格言として使える言い回し
「上流工程で小さな不良が生じると、必然的に下流工程でも不良が生じる。」というような内容について、かっこ良い言い回し、格言、又は論語等をご存知の方が居りましたらご教示願えませんでしょうか。 よろしくお願い致します。
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ありきたりのしか思い浮かびませんが、これはいかがでしょうか。 念のため出典も触れておきます。 「千丈の堤も蟻の一穴から」。 (せんじょうのつつみもありのいっけつから) ⇒省略して「蟻の一穴」でもOK。 解釈: 大きく堅固な堤でも、蟻のあけた穴のために崩れる。大事もほんの些細なことから起こるものであるから、何事にも細心の注意が必要、油断は大敵であるということ。 類義: 「千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰ゆ」。 (せんじょうのつつみもろうぎのいっけつをもってついゆ) 注:螻(ろう)は昆虫のケラ 、蟻(ぎ)はアリ。 「千丈の堤も蟻穴より崩るる」 (せんじょうのつつみもぎけつよりくずるる)。 「蟻の一穴天下の破れ」。 (ありのいっけつてんかのやぶれ) 「蟻の穴から堤も崩れる」 (ありのあなからつつみもくずれる) 「大山も蟻穴より崩る」 (たいざんもぎけつよりくずる)。 類語: 「小穴大船を沈める」 「小事は大事」 「油断大敵」 参考: 英語では "A little leak will sink a great ship. " または、 "For want of nail the shoe is lost, for want of shoe the horse is lost, for want of a horse the rider is lost." (釘一本がないために蹄鉄がなくなり、 蹄鉄が無い為に馬が使えず、 馬が駄目になった為に乗っていた人が駄目になる) 。 ■補足 “蟻の穴”のことわざは日本語で上記の如く幾通りかの言い方になっていますが、 出典は『韓非子・喩老』にある、 「千丈之堤以螻蟻之穴潰、百尺之室以突隙之烟焚」による。 注:韓非子 中国春秋戦国時代の思想家。または、彼の著作物。 孔子没後約230年後の人。姓名=韓非、子は尊称。 喩老 55篇のうちの一つ。「喩老篇」(ゆろうへん)。 中国の成語では「千里之堤,毀於蟻穴」「堤潰蟻孔」「蟻穴壊堤」など。 意味: 小さな誤りや油断がもとで大事や大失敗を引き起こすこと。 「千丈の堤も螻蟻の穴をもって潰え、百尺の室も突隙の烟をもって焚かる」。 注:百尺(ひゃくせき)広い。 突隙(とつげき) 煙突の隙間。 烟(けむり) 煙。 焚(や)かる 燃える。 出典として「細微可不慎、堤潰自蟻」三国・魏・応璩《雑詩》もあげられますが、一般に認識されているのは前記の韓非子です。 なお、こんなのもありますが趣旨に外れるような。 「九仭の功を一簣に欠く」 (きゅうじんのこうをいっきにかく) 高い築山(つきやま)もあともう一かごの土が足りないばかりに完成しない:もう少しのところで失敗する.です。中国の成語「九仭功虧一簣」。 注:簣(あじか) 竹や藁の編み籠、もっこ、ざる。
お礼
有難う御座います。 とても勉強になります。