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福島原発事故とホルミシス効果について
今回の大震災による福島原発事故の放射能被害は深刻です。 でも、高濃度放射線量は実害多く大問題ですが、低放射線量はかえって老化防止など延命効果があるとの説(ホルミシス効果)があります。 私もエックス線取扱主任者の資格試験で勉強しているうちにホルミシス効果という本に接しエッほんと?という気持ちになりました。 インターネットで調べるとお医者さんの中でもその説を述べている方が多くいます。 ですので、今、福島県で低放射線の被害にあっている方々の人体実験をみているような気がしてなりません。 でも、ずいぶん先のことになりますが、この不幸な事故が、結果としてホルミス効果を実証し、災い転じて福となることを念じてなりません。 このホルミス効果について皆さんはどう思われますか。
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- anima-mundi
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放射線療法で、疼痛の緩和は認められており、それをもって、放射線の有益効果とするならば、ホルミシス効果もありとできると思いますが、これは健康人に進められるものではありませんし、疼痛の緩和以外の主張は根拠に乏しく、延命効果(長生き説)についての主張も難しいと思います。おそらく、長生き説の論拠は、近藤宗平教授が長崎の原爆被爆者のデータから、見出したとされるものだと思いますが、それには問題があります。Wikipediaにも近藤氏の主張の問題点がまとめられています。まず、近藤教授の手法にはデータのチェリー・ピッキングが認められています。 ホルミシス議論の論点 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%97%A4%E5%AE%97%E5%B9%B3#.E3.83.9B.E3.83.AB.E3.83.9F.E3.82.B7.E3.82.B9.E8.AD.B0.E8.AB.96.E3.81.AE.E8.AB.96.E7.82.B9 一方、放影研の調査では、「平均余命は、被曝線量の増加に伴い減少する」(Median life expectancy decreased with increasing doses)とあり、放射線による癌死などによって被爆者の寿命の短縮(Life Span Shortening)が確認されています。 Evan B. Douple et al. (2011). DMPHP 5 (1): S122-S133. http://www.dmphp.org/cgi/content/full/5/Supplement_1/S122 広島・長崎の原爆体験者、少量の被爆でも寿命が短縮 http://www.nikkeibp.co.jp/archives/108/108406.html 動物実験でも、放射線の影響は腫瘍の発生によって寿命の短縮になるとされています。 加齢に及ぼす影響 (放影研) http://www.rerf.or.jp/radefx/late/aging.html 低線量率の放射線が動物の寿命に与える影響(4000匹のマウスを使った終生飼育実験から) http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-02-08-09 (ちなみに、4000匹のマウスの実験を行った環境科学技術研究所は、青森県の六ヶ所村にあるそうです。) 高木学校医療被ばく問題研究グループの「受ける?受けない?エックス線CT検査―医療被ばくのリスク」では、BEIR VIIなどが紹介されており、「放射線をあびて遺伝子が傷つくと、その傷を治すために、細胞はいろいろな修復酵素を産出します。この酵素が壊れず、まだ存在する時間内に次の放射線をかければ、はじめて放射線をかけた場合よりも傷は治りやすくなります。この現象は最近では適応反応と呼ばれ、生物が放射線障害を修復するための生体防御機構と考えられています。しかし、これは一回目と二回目の照射の間隔が長いと効果はありません。」(p107)とあります。 http://www.amazon.co.jp/dp/4822808661 パイロットには丈夫な人が多いというのも、それはパイロットの選抜の段階で、健康エリートというスクリーニングが行われているのと同じだと思いますが、それでも、パイロットの染色体を見ると、被曝の影響が確認されているようです。 長期間の飛行経験を有する航空機パイロットにおける染色体転座の頻度の増加 http://www.cancerit.jp/2084.html 児玉龍彦教授は「内部被曝の真実」という本で、『p38が活性化されると、最初は細胞が増えたりする。細胞が増えると、元気になった、ホルミシス効果じゃないかという研究者がいるのですが、増殖が長期に続けば腫瘍です。』(p66)と述べています。 ちょっと話は変わりますが、アンチエイジングでは、ホルモン療法で、シミが減ったり、生理が来たりと、確かに、若返り効果があるそうですが、乳癌になる確率が100倍も上がるそうで、「アンチエイジングは、三十歳を二十歳に、七十歳を三十歳に返そうというサイエンス。これは時にロングライフと一致せず、若返るけれど寿命は短くなるということも多い。」といいます。 不老のサイエンス、長寿のサイエンス http://aienka.jp/articles/003/ 老化防止(アンチエイジング)と延命効果(ロングライフ)は、必ずしも一致しないようで、むしろ、トレード・オフの関係にある場合もあるようです。放射線によって壊れた細胞が修復されるということは、それだけ、細胞の寿命が縮まるということを意味しています。しかし、それでも、新しい細胞になったことを若返ったと捉えることが出来るかもしれませんし、それだけ細胞分裂が進み、寿命が縮まったという見方もできるのかもしれません。どちらを重視するかで、立場は大きく変わりそうですね。
- hamazin40
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昨年まで「ホルミシス岩盤浴(ラドン温浴)」に通っていました。4年前に大腸癌を患ったのでその再発防止としてワラをも掴む思いで、通っていました。50マイクロシーベルト/hを毎週一回一時間浴びに通っていました。またそこに通う人の大半は癌患者(術後の経過観察含む)でした。 私が低放射線のホルミシスが身体にいいと思った根拠は以前テレビで、 「米ソの核競争の際、ウランの採掘に際し、ソ連では掘削するまえにその村の発ガン率の大小を参考にしたらしい。発ガン率の低い地域にはウランが採掘できる可能性が高いからだ」というナレーションをたまたま聴いたことがあるからです。 実際のところ、そこへ通う方で癌が再発した方もいれば、私のように大丈夫な人もいて何ともいえませんが、「効く人には効くのかな?」程度に思っています。自然のホルミシス岩盤浴では玉川温泉や三朝温泉が有名ですね。
- sakaota
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人体実験には関わりたくありません。しかし、航空会社の国際線乗務員はどうなんでしょうか。あまり、試験対象が多くないものは、ばらつきは大きく、正しい結果はまだ出ないのではないかと思います。
- mrkato
- ベストアンサー率47% (1006/2119)
現状も今後も、個人ごとの定量化できないものなので、 その捉え方全体が、言葉の玉突きだけにしか感じられません。 「細胞が毀損されないエネルギーを受け続ける」視点だけでは、 日光浴や入浴一般、気候の暖かい緯度の差、などと包括的に同じ気分ですけど。
お礼
ありがとうございます。 NASAの宇宙飛行士は、さえぎるものがないので地上の100倍も被爆するそうです。しかし、それをあびる以前よりバイタルデータがよくなるため、これは?で研究された論文があるそうです。 そこから導き出されたのが、確かに高濃度の放射線は害だが、低量の放射線量はむしろ自然治癒力を高める効果があるらいしとのこと。 薬も本来は毒です。それを病気に効果のある量に調節して投与治療しています。 たしかに、私にも放射線=恐ろしいとの感情もあります。それでも風評にまどわされるのもいかがなものかと思い皆様に意見を聞きたくて投稿しました。