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福島原発のピットの高レベル汚染水はなぜ止まらない?
福島第一原発のピットの割れ目からの高レベル汚染水の漏出が止まりません。 この高レベル汚染水は、毎秒10リットル(860トン/日)程度だそうですが、こんなにたくさんの水がどこからきているのでしょうか。 それと、ピットに溜まっているだけで圧力がまったくかかっていない水なのに、なぜ止められないんでしょうか。
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原子力関係に従事している者です。 高レベル汚染水は、圧力容器内の核燃料を冷却している水です。量の多さと汚染レベルの高さからみてそれ以外には考えられません。そもそも核燃料の冷却は、地震発生の直後に圧力容器内が高温になって核燃料のメルトダウンの可能性があると考えられた時点で開始されました。当時は、保安院も東電も「冷却水を入れているのに水位が上がらない。更に注入する。」と言っていましたが、入れた水がそのままどこかへ漏れ出していることはその時点ではっきりしていたはずです。小学生にでも分かることです。保安院と東電は圧力容器からの高レベル汚染水の漏水の事実(あるいは、ほぼ確実な推測)をこの時点で国民に知らることなく注入を続けました。 割れ目からの高レベル汚染水の漏出が止まらない原因ですが、質問者さんがおっしゃるように圧力のない溜り水が割れ目から流れ出ているだけですから、いわばバケツに空いた穴から水が流れだしているのと同じです。この程度の水が止まらないはずがありません。簡単な話が、ピットの容積が数立方メートル程度しかないので、ピット全体に急結生コンを流し込めば瞬時に止まります。しかし、止めるとどこか別のところから敷地内に高レベル汚染水があふれ出すので、「止まらない」と言っているだけです。正しくは、「止める気はない」あるいは「止めるともっと大変なことになる」、「止めてもいずれは海へ流れ込む」ということです。 こんなことになる前に打つ手はなかったのかということですが、地震直後に廃炉を前提としてホウ酸などを注入して核燃料を冷却(正しくは、核分裂を抑制)していればこのような事態には全く至っていなかったと思います。 が、既に手遅れです。 政府の発表とメディアの報道は常に一定の目的をもってなされるので、正しくない報道について怒りをぶつけることが大切です。同時に、自分の命と財産を守るためには、現場の実体がどのようであるかを1人ひとりが自分で判断するしかありません。大本営発表の裏に隠されていた実態を推測する理性が必要だったのと同じです。
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- E_Engineer
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理由は2つ考えられます。 1)止めるつもりが無い。 2)止める能力が無い。 昔から東電の放射性物質の処理の仕方は、薄めて垂れ流すのが基本でした。 それ以外に脳が無いのです。その程度の能力ですから、もし高レベルの、しかも大量の放射性物質を 含んだ水を処理(薄めて垂れ流す)しようとすれば想像を絶する量の水が必要になり不可能です。 低レベル(それでも放出基準を大幅に超えているが)の汚染水を放出するだけでも大変なのに 高レベルの汚染水を公に(地震のせいにして)放出出来る機会を逃すとは思えません。 いかに仕事をしている様に見せかけて時間を延ばすか考えているのでは無いでしょうか。 だいたい、出口の亀裂一箇所を水ガラスで止めたとしてもほかの亀裂や地下水に流れ込み 海水を汚染するだけです。せっかくまとまって高レベルのまま出てきているのに 見える部分に蓋をしてしまうのは、はっきり言って茶番。 漏れた汚染水を容器にでも受け取ってポンプでくみ上げたほうが迅速に海洋汚染を減らせますが そうしないのは上に書いたとおり、何とかして垂れ流したいからにほかなりません。
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ご回答いただきありがとうございます。 やっぱり「いかに仕事をしている様に見せかけて時間を延ばすか考えている」んですね。その裏で何をたくらんでいるかを見抜かなければなりませんね。知恵比べですか。頑張ります。 有り難うございました。
- cerberos
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>この高レベル汚染水は、毎秒10リットル(860トン/日)程度だそうですが、こんなにたくさん >の水がどこからきているのでしょうか。 原子炉の冷却のために初期から行っていた海水による放水作業や、現在も行われている真水によ る注水されたもの、津波が起こった際にピットなどに溜っていた物が亀裂により出口が出来たた めに一斉に流出しているのではないでしょうか? >それと、ピットに溜まっているだけで圧力がまったくかかっていない水なのに、なぜ止められ >ないんでしょうか。 圧力が無ければ水は流れませんよ。 大した圧があるわけでも無い水道水ですから簡単には押さえられないのですから、毎秒10リット ルで流出する水を止めるのは至難ですね。
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ご回答いただきありがとうございます。 やはり炉心からですか。 それにしても、ただ割れ目から漏れているだけの無圧の水ですよ。それが止められないとは....。 有り難うございました。
細野豪志首相補佐官の発言の通り、メルトダウンが起こったということでしょう。 http://www.asahi.com/politics/update/0404/TKY201104040298.html 2号機など、格納容器のサプレッションプール部に亀裂か穴が開いていることが分かっています。この穴は、メルトダウンによって溶けた燃料によって作られた可能性があります。つまり、炉心から、サプレッションプール部まで、穴が貫通しており、いくら、炉心に冷却水を送っても、いわば、ダダ漏れ状態となります。 燃料むき出しの炉心に送った冷却水が、その燃料によって、直接、高レベルの汚染を受け、ダダ漏れになっている、ということ。冷却し続けなければならない=高レベルの汚染水を噴出し続けなければならない、ので、止めるのは至難の業です。 液体窒素で、格納容器を封入するという話がありましたが、本当のところは、メルトダウンした燃料を冷却するために、液体窒素が使われるのだと思いますよ。どうやって、大気中に放射能を排出せずに処理するかが、今現在の最大の課題かもしれません。
お礼
ご回答いただきありがとうございます。 やはり炉心からですか。 それにしても、ただ割れ目から漏れているだけの無圧の水ですよ。それが止められないとは....。 有り難うございました。
お礼
ご回答いただきありがとうございます。 そうなんですか。やっとわかりました。 確かに、政府の発表は大本営発表と同じですね。国民の健康と財産を守るためではなく、政権維持と自分の保身のためにしているとしか思えませんね。 有り難うございました。