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広瀬正の小説のオチがわかりません。

広瀬正の『エロス』を読みました。 凄いドンデン返しがあるとネットで知ったのですが、 最後の章は何度も読み返してみたものの、 何がドンデン返しなのか、まったくわかりません? ネットでも検索はしましたがわかりませんでした。 ご存知のかたがいらっしゃいましたら宜しくお願いします。

みんなの回答

  • taba
  • ベストアンサー率61% (349/567)
回答No.1

本棚から出してきたのですが、すっかりストーリーを忘れていたので、読み直してしまいました(笑)。 どうなんでしょうね。いわゆる“どんでん返し”というのには当てはまらない気がします。 こっちも良く覚えてないですが、「マイナス・ゼロ」のほうが、そういうお話しだったのでは。 読者としては、「もうひとつの過去」で、仮に二人が結ばれていてもその未来は決して明るくない(男が徴兵される)ストーリーを読みます。それで、(本当の「過去」を経た)「現在」に戻ってみると、女は歌手になりまあ幸せな人生を送っている。男はちょっと寂しい人生を送っているような感じですね。 で、終わるかと思えば、実は結ばれなかったことによって男が発明をし、その技術のおかげで日本が戦争に勝ったことになっているというオチなわけです。 過剰なくらいに昭和初期の風俗を描写しつつ進んでいくので、「現在」がまさに今の読者の「現在」であると錯覚させているという意味では、どんでん返しと言えるかもしれません。私たちの「現在」は、「もうひとつの過去」のほうだったという意味で。 最後に、実在しない「帝国自動車の疾風号」という車が出てくるのはそういうことだと思います。

denier
質問者

お礼

わざわざ読み返していただき、申し訳ありません。 やはり日本が戦争に勝利したのが事実になってるのですね・・・ 「もうひとつの過去」が実際の「現在」ということは あの娘は主人公の男女の子供ということになって、 うーん、またこんがらがってきました。 自分の読解力の無さにあきれてしまいますが、 taba様のご回答を念頭において もう一度読み直してみます。 ありがとうございました。

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