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東野圭吾「容疑者Xの献身」トリックはパクリ?
今更ながら映画「容疑者Xの献身」を観ました。 原作は読んでないのですが、最後のどんでん返しのトリックを昔どこかで読んだような気がしてなりません。 横溝正史?だったような、おどろおどろしいミステリーだったような・・・ 相当前に読んだので、記憶が曖昧です。 ネットで検索しても「盗作」「パクリ」らしき記述は見当たりません。 記憶違いでしょうか???
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江戸川乱歩の「影男」ではないでしょうか? 横溝正史好きなら、乱歩もお読みになっているかもと思いましたが、もしそうなら、私もすぐにわかりました! 「容疑者Xの献身」のトリックと、そっくり同じ話が出てきます。 (以下ネタバレあります) 「影男」は名前も職業も様々変えて暗躍する詐欺師のオムニバス・ストーリーみたいな中編で、その中に有閑マダム達が秘密クラブを作って美青年2人を闘わせるショーを行う話があります。 そこで片方が過失で死んでしまい、呆然としている女性達の前に天才的頭脳を持つ主人公が現れ、自分に任せろと言います。 彼はその青年が泊まっていた旅館に身代わりを行かせ、「翌日に失踪したことにするから、女達は翌日のアリバイを作れ」と指示するのです。 なんかめちゃくちゃそのもので「前代未聞のトリック」どころじゃないですよね。 「前代にあったっつーの。しかも乱歩だっつーの。」というツッコミが聞こえてきました。私の中に。 「影男」は乱歩の中でもマイナーな部類ですから、気がつかない人も多いかもしれません。 それに、余計な殺人はしないし、乱歩は「ちょっとしたエピソード」といった話ですが「容疑者X」は話を膨らませているため、細かいところではやはり異なりますが、それでも大枠は「影男のトリックありき」ではないでしょうか? 東野圭吾さんは「考案した」とはっきり言っていますね。 http://www.bunshun.co.jp/galileo/outline/summary/yougisha-x.html もし乱歩を原案としたのなら、褒められすぎて引っ込みがつかなくなっちゃったのかもしれませんね。 でも、乱歩賞作家が乱歩を読んでいないってありえるでしょうか? それはそれでプロとして勉強不足だなあと思うし、その場合は「容疑者Xのトリックがすごい」ではなくて「乱歩賞作家が乱歩と同じトリックを思いつくなんてすごい偶然!」という方が驚きです。
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- crnk
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再びNo.2です。 「影男」には、男女のSMシーンとか女性を泥沼に沈める殺人シーンとかサーカスの見世物に迷いこませるような、確かにおどろおどろしい場面がたくさん出てきます! やっぱりこれではないでしょうか?
- fedotov
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山田正紀『女囮捜査官2 視覚』 猟奇的な女性バラバラ連続殺人 同じトリックを使っただけではパクリ とは言いません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 山田正紀さん(現代の作家さんですよね?)というお名前は初耳ですので違います。 やはり横溝正史だったような・・・ >同じトリックを使っただけではパクリ >とは言いません。 確かにそうかもしれません。 しかし、アガサ・クリスティの「アクロイド殺害事件」や「そして誰もいなくなった」が発表当時「前代未聞のトリック」としてかなりのセンセーションを巻き起こしたのに似て、「容疑者X」もまた、書評を見ると「こんなトリックは聞いたことがない」「初めて読む斬新なトリック」等の賛辞の嵐です。 しかし私にとっては全然斬新ではなく、何だかしっくりこないので質問してみた次第です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 秘密クラブのシーンとNo.3でも書いて下さったシーン、まさにこれです!乱歩でしたか。 そうなんです。「同じトリック」どころではなく、「死体を前にして途方に暮れる女性」とか「頭脳明晰な人が突然現れて問題解決してくれる」とか「死んだ人は旅館に泊まっていて、身代わりをもう一泊させる」とか、そっくり同じ話なんですよね。 確か一部のマダム達は「翌日自分達がアリバイを作っていること自体知らない」んでしたよね。 数週間のモヤモヤがすっきりしました。 ありがとうございました。 でも、まさか確信犯っていうことはないでしょうから、本当に奇跡みたいな偶然の一致か、引っ込みがつかなくなっちゃったのか、どちらにしても出版社の方が誰一人気付かないということはないでしょうから「裸の王様」だったのでしょうか?教えていただいたURLでトリックについて得々と語っておられるのを読むと何だか滑稽でお気の毒です。