復興の方向性を正しく理解する事です。
地震が起きる前に戻る事が復興とは言いません。復興の為に、最も重要なポイントは、まずその事を理解する事かと思います。元の状態に戻る様では、基本的には何も変化していないという事を抑える事です。
次に、大地震がもたらしてくれたメッセージがどういうものであるのかを理解する事です。東北地方太平洋沖地震の意味とは何でしょうか?
今、世界中から日本が注目されています。そして、日本の国民性も世界中から認めれています。それは一体どうしてなのかと言いますと、そこまで壊滅的な打撃が起きている中でも、冷静に対応する姿があったり、秩序を守ろうとする姿があるからです。略奪や暴動が起きていませんしね。
それは、日本の心が受け入れられているんですね。
サムライの心であり、健康な心です。
サムライは、剣と剣が出会う時に、自分の動き一つを間違えたら、もう二度と愛する人と会えなくなってしまうので相当の緊張が溢れています。そんな緊張の中で、どんな心で相手と出会えば良いのだろう?というのがサムライの関心ごとでした。
緊張に押しつぶされたり、不安・恐怖に負けてしまってはいけません。
そんな中、サムライたちが到達した境地は、心の平和でした。それを、囚われない心、留まらない心、と言っています。そんな究極の緊張状態の中であっても、囚われない心、留まらない心、なんですね。
だから、生にも死にも囚われない。
もう既に死んでいる状態で生きているのがサムライです。それが生死を超えた状態に繋がるのですが、いつ死んでも良い心の状態が出来ているのがサムライです。
日本には、そんなサムライの精神が根強く生きている事を再確認させてくれています。大地震をきっかけにして、そんなサムライらしい生き方がまだまだ生きている事の意味ですし、今からは更にそんなサムライらしい生き方へと変化して欲しいとの願いでもあります。
日本は、今から21世紀型サムライの生き方が当たり前になっていくでしょう。
復興とは、そうしたサムライらしい健康な心、健康な生き方を取り戻して欲しいとする大地震の深い意味を受け取った時に、真に復興の方向性が見えてくるかと思います。
即ち、真に復興をする事は日本らしい生き方、サムライらしい生き方、心の健康、心で生きる日本が益々元気になっていく事を指し示していると言えます。
今、義援金を含めて、多様な援助が被災地に対して為されていますが、本当に重要な支援とは、生きる希望、繋がる事の重要性、健康な心、人間の素晴らしさ、これらが現地へと送り届けられる事だと思います。
大地震が教えてくれたもう一つの重要な意味があります。
それは、ありとあらゆる分離・断絶・障壁を超えてでも繋がりたいとする心でしょう。被災地が何故困っているのかは、一言で言えば分離・断絶・障壁です。電力・水・食料・情報・人間・・・ありとあらゆる疎通・交流が出来なくなっている事が、現地の人たちにとって一番困っている事です。
その中でも一番疎通・交流しなくて困っている事は、心ではないでしょうか?今、現地の人が一番欲しいのは、実は食糧や水ではなく、希望・可能性・未来などですし、人の温もり・優しさ・情緒などであり、安心・安定・平和・感動でしょう。
それがあれば、どんな危機の中をも突破していけます。
ですが、分離・断絶・障壁がありますと、心の疎通・交流が起きません。心の疎通・交流が起きないと意識や関心の疎通・交流が起きず、次に助け合いや支え合いなどが起きません。被災地で、今、最もほしいのは、そうした分離・断絶・障壁を超えてでも繋がりたいとする心の欲求です。
これは、もし仮に水・食糧・電力・・・などの物質的インフラが回復したとしても十分ではない事を意味しています。大地震や津波は基より、こうした災害や困難な事というのは何かしらは来るからです。
どんな危機が来てもそれを乗り越えていくんだ、とする心の状態こそが最も重要なのであり、その為にはあらゆる分離・断絶・障壁を超えてでもそっちに行くぞ!という心の状態が必要不可欠です。
国境・人種・貧富・学歴・・・ありとあらゆる格差が、まだまだ溢れています。そんな格差で人間に優劣を付ける生き方をするのではなく、格差や違いの中でも最高に相手を尊敬でき、お互いに学び合える関係性を築いていく事が今からの時代は特に重要だと思います。
日本は、これからそうした生き方を選んでいくと思います。
bourne92さんができる事は、そうした日本の復興の方向性を正しく理解し、日本が行こうとする道は、やがて世界が行こうとする道でもあるという事をイメージしながら、世界中の人ともそんな支えあいの生き方を実現していく事だと思います。
生きる姿勢こそが重要です。
お礼
日本の文化は凄いですね。私も深く影響された。