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違法行為と不法行為の違いを教えて下さい。

裁判所の判断の中で、違法行為は認めるが、不法行為は構成されない。 違法行為と不法行為は、どこが違いますか。教えて下さい。

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回答No.1

 違法行為とは,法律の禁止に反する行為,または,法律の作為命令に反する不作為の行為をいいます。  不法行為とは,違法行為と,因果関係と,結果の3つの要素によって成り立つもので,これが認められれば,被害者から加害者に対する損害賠償請求権という権利が生じるというものです。  まとめますと,違法行為というのは,不法行為の一要素です。違法行為だけでは,誰かと誰かの間に新たな権利義務関係が生じることはありません。不法行為とは,違法行為を一要素とする法律要件であり,これが満たされた場合には,被害者から加害者に対する損害賠償請求権という新たな権利義務関係が生じるものです。  例えば,居眠り運転は違法行為です。しかし,それで事故を起こさなければ,何の損害賠償請求権も生じません。居眠り運転で事故を起こし,そのため相手が怪我をしたという場合には,居眠り運転をして(違法行為)→それがために相手に怪我をさせ(因果関係)→怪我の治療の必要が生じた(結果)として,その損害賠償をしなければならなくなるということです。

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