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車のデザインについて
モーターショーで見る車のデザインは超カッコイイのになぜ販売されていないのか理解できません。 デザインが奇抜でカッコよすぎるため、運転中に見とれる奴がでてきて事故につながるからとかが販売されない理由なんでしょうか??
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モーターショーに出てくるコンセプトカーには、大きく分けて2種類あります。 一つは、全く市販予定のない完全なショーモデル。 もう一つは、市販も視野に入れた、試作車的なモデル。 市販を考慮したモデルの方は、それこそ近日販売予定の先行生産車レベルの物から、モーターショーでの反響がよければ市販も考えてみようかな、レベルの物まであります。 いずれにしろ、こっちのパターンの車は、細かい部分でのデザインやパーツの変更はあっても、さほど大きな変更はなく市販されるケースが多いようです。 一方、市販を全く考慮していなモデルの方は、ほとんどが市場には出てきません。 特に、実験的な機構をアピールするために作られた車は、コストや形状、実用性など、全く考慮せずにデザインされていることも多く、誰がどう見ても「このままじゃ市販できないよね」という物も多いです。 市販しようにも、まともに作ったら1台2000万円くらいになっちゃうとか、そのままじゃ何をどうやっても国土交通省の型式認定が絶対に取れない、つまり道路運送車輌法に適合しないとか、そのままじゃ人間一人が乗れるだけで、助手席もなければ荷物を載せる場所もない、それらをつけようとするとこのデザインが崩れる、みたいな、様々な理由で市販されません。 唯一、市販の可能性があるのは、実験的な新機構を盛り込んだコンセプトカーではなく、市販されている車種とシャーシやエンジンなどを共用して、デザインだけが大幅に変えられたデザインコンセプトモデルでしょうか。 これらは、よほどそのままで市販不可能な形状をしていない限りは、本来市販予定がなくとも、モーターショーなどで莫大な反響があった場合、市販に踏み切る可能性もあります。 しかし、99%は市販されずにそのまま消えていきます。 「え、まさかこれが?」と思うような奇抜なデザインのコンセプトカーが、ほぼそのまま市販された希少な例が、プリムス・プロウラー(クライスラー・プロウラー)ではないでしょうか。 http://www.google.co.jp/images?hl=ja&rlz=1R2ADRA_jaJP373&q=chrysler+prowler&um=1&ie=UTF-8&source=univ&sa=X&ei=Mc58Tbr5DsGecZ_-rLkG&ved=0CC8QsAQ&biw=1154&bih=772 1993年にクライスラー・ハウラーの名前でショーモデルとして出てきて、4年後の1997年に、ほぼショーモデルそのままのデザインで市販されました。 販売当初は大量のバックオーダーを抱えるほどの人気っぷりで、その後、生産終了する2002年までに1万台以上が販売されます。 写真を見てもらえばわかりますが、この車を市販に踏み切るのはかなりの英断だったと思います。 価格も年式により差があるものの、およそ4万ドル前後と決して安い車ではありませんが、それでも「売れる」と思わせるだけの手応えが、モーターショーであったのかと思います。 つまり、普通はこういうデザインコンセプトモデルは市場には出てきませんが、たとえどんなに奇抜なデザインであろうと、市販可能なデザインであり、なおかつ充分に元が取れるくらい売れそうだ、という反響があれば、そのまま市販されるケースもごくまれにはある、ということです。
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- 6750-sa
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パリのファッションショーみたいなものです、まずビックリさせて注目を集める必要があります。 スゴイな~という意識を植え付けてから若干似たような新デザインのライトやテールを備えた新型車をお披露目すると「あ!あのデザインだー」と喜んで買ってくれるのです。 そのまんまでも売れるんじゃないの?とメーカーをおだてて、イザ販売してらさっぱり売れない(買わない)のが現実です、イスズのビークロスなんかいい例ですよ、昔で言えばクジラクラウンなどもその類でしょう。 街を走っている車や大駐車場を御覧なさい、メーカーが用意してくれたステキなカラーバリエーションはソッポ向かれて地味な色の車ばっかりです、コンセプトカーみたいなショーではカッコイイと思っても、イザ買うとなると日本人の大半は飛びぬけたデザインのクルマに乗る勇気はないのです。
- paddrink
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生産コストの問題が大きいですね。 大衆車の場合、コストを如何に下げるかが最重要課題ですから、 生産性の悪いデザインは採用されません。 靴やアパレルと同じです。 安価なサンダルや合皮の靴は靴底をプラスチックで固めただけですが、 5万円以上する靴は天然皮革の靴底を縫いつけます。 例えばセダンのトランクの部分、ナンバープレートのつく部分の上にはプラスチックのカバーがありますが、 こればナンバー取り付け部分を凹ますためには、鉄板に切り込みを入れる必要があるからです。 その切り込み部分残ると不細工なので、プラスチックのカバーを被せているのですが、 これをトヨタのsaiなんかは、2枚の鉄板をレーザーロウ付けで張り合わせています。 技術的にもコストもすごいと感じますが、一般人の9割以上は気付きません。 大衆車ではそんなことをしてももうかりません、燃費や安全性、コストを下げることが販売台数に繋がります。 また、10年10万キロ不具合が生じてもいけません。 レクサスのLFAとかホンダのNSXなんかは、生産性とか考える必要がないので自由なデザインが可能です。 スバルに昔、アルシオーネSVXという車がありましたが、ガラスウインドウの加工は、今見ても凄いです。 多分、手作りではないかと推測しています。 最近の国産車が、コスト優先で技術的冒険をしなくなったのは寂しいですね。
- aoiaaii
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確かに私もそのままで販売すればいいのに…と思うものはタマにあります。 答えは簡単です。「そのままでは売れないから」です。 「売れない」というのは二つの意味がありまして、一つは奇抜なデザインを好む人は確かにいますが、メーカーはより多くの人に受け入れられるデザインにすることが要求されます。モーターショーで出展されるコンセプトカーは、その名の通り、メーカーの「コンセプト」を示すものです。つまりメーカーの概念や方向性を示すものであり「ウチはこれだけやれるんだぞ!」という意欲や技術を示すためのもので、最初から一部の人には好まれるとは思ってはいても、そのままで売れるとは思っていないのです。 もうひとつの意味の「売れない」は、上記の理由よりは小さな理由ですが、法律の問題があります。車というのは販売する前に、お国に細かな情報を示し「販売をしてもいいですよ!」という許可をもらってから販売しなくてはなりません。それは一般ユーザーが改造する時などの申請よりもずっと厳しく、場所によっては、ちょっとした突起などでNGになったりします。その為、法的にある程度のマージンを残しつつ無難な線で販売の最終的なデザインが決まります。街中でタマに奇抜なデザインのエアロを付けた車を見かけると思いますが、あれはネジやタイラップ等の簡易的な取付けであるから合法なのであって、溶接等の恒久的な取付には大きな制限があります。 ホンダなんかは、それでもコンセプトカーに近いそのままのデザインで市販することがありますよ。NSXとかCR-Zとか、S2000なんて本当にそのまま出たって感じです。
安全性が確保されていないから。 コストが掛かりすぎて、採算が取れないから。 のどちらかだと思います。 自車の安全性だけではなく、人間を跳ねた場合、どれだけ被害を少なくできるかが問題です。 モーターショウは、デザインが優先で、こんなのを作れますよと言うアピールしかありません。 そこから誰でもが使える商品にするためには多くの時間と手間が必要です。 奇抜なデザインは、買う人も少ないです。 と、言うことは単価も上がります。 単価が上がれば買える人は更に減ります。 フェラーリの新車がクレジット1回払いで買えるぐらいの金持ちなら気にしないだろうけどね。 だから、フェラーリとかモーターショウのコンセプトカーに近いでしょ。