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鉄イオンの持続的な発生方法について
ごく微量な鉄イオンの溶存が、河川や海の生態系の回復や増進に極めて効果のあることが最近、徐々に解明され、森林で生産されるフルボ酸鉄という鉄の錯体が海を豊かにする物質として注目されています。しかしながら、このフルボ酸鉄に海域への流入は極めて微量であることから、最近では人工的にこの種の錯体(クエン酸鉄)を作り、これを必要なところに施用しようという試みが開始されております。 このためには、まず鉄のイオン化を促進し、発生した鉄イオンを酸化させずに素早く鉄の錯体として取り込むことが必要となります。最近は使い捨てカイロを水中に投じることで、鉄のイオン化を図る試みがなされていますが、化学的なデータがありません。 私は産業廃棄物である鉄鋼スラグ(鉄の含有比率約14%)と焼酎粕中のクエン酸に着目して、この組み合わせを考えましたが、焼酎粕の富栄養化がネックです。 鉄イオンを水中で持続的に発生させる方法を教えて下さい。
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お礼
qhodoさま 返事が遅れましたが、傾聴に値する大変貴重なご意見をいただき、感動しております。ご案内のように、鉄イオンが陸水海域の生態系の増進に効果が高いといわれ、私どもは鉄錯体の存在について、森ー川ー海と調査をしました。確かに昼夜を分かたず森林からフルボ酸鉄という錯体となって川から海に流れていることを確認しました。ただ、あまりにも微量なため、これを人工的に作れないかということで錯誤している最中でした。クエン酸に鉄イオンが錯体を形成することは分かっているのですが、鉄イオンを容易に、持続的に発生することはできないかというのが、課題でした。本日、目からうろこの出るような返答をいただき、本当にありがとうございました。