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X線結晶解析での絶対配置について
X線結晶解析での絶対配置について質問が あります。 X線結晶解析で絶対配置を決めるには、 重原子が入っていないと決められないと聞いたのですが、 この重原子とは、何なんでしょうか? 重水素みたいに同位体化されたHやCが必要なんでしょうか? それとも重たい原子ということなんでしょうか? どなたかご存じの人がいましたら、よろしくお願いします。
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回答No.1
有機化合物の単結晶X線回折のデータ解析においてのことですか? そうでしたら、重原子とは酸素、窒素、硫黄などの炭素より質量数が大きなものをさします。 かなり昔ですが、学生時代に使用したことがありますので、簡単に手順を書いておきます。 測定データをソフト上で計算すると、水素を除く各原子の存在確率の高い空間位置が表示されます。 あくまで存在確率の高い空間位置に表示されているので、ゴーストと言われる不要な計算結果の位置も含まれています。 これを、一般的な原子間結合距離をもとに表示された点を繋ぎ、構造を立ち上げていくのですが、炭素と水素だけからなる化合物の場合はゴーストとして削除する判断に困ることがあります。 繋いでいく過程でゴースト位置を使って繋いでしまうと構造が立ち上がらなくなってしまいます。ゴーストをゴーストとして確実に削除していくことが正しい構造を立ち上げるカギです。(解析に馴れないうちはこれで苦労しました) このときに、炭素よりも信号強度が強く、分子内に含まれる個数が少ない原子である酸素や窒素があると、原子の種別は計算により判別されていますので、これらを起点として結合距離で判断しながら構造を立ち上げることができます。ゴーストである炭素の位置を削除することが容易で確実なものとなります。