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市場経済から計画経済への移行の可能性
大学の授業で、「なぜ近年、計画経済から市場経済へ移行する国が世界で増えているのか」、「市場経済から計画経済への移行はありえるか?」という内容で課題を出されました。まだこの授業を受けるのは2回目なので経済についてあまり知識がないのです。特に後者の質問について、良いアドバイスがある方、または参考になるホームページをご存知の方いらっしゃいますか?
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授業で取り上げている課題は、必ずしも社会主義と資本主義の対比ではなく、近年の諸外国が経済運営を市場経済主義に移行していることのに対する命題化と思います。 近年のこの傾向ある考えられる原因は: 1:ソ連、中国等の社会主義国が行った計画経済が自由主義国に比べ自国の国民の生活を豊かに出来なかったこと。 2:米国が自国の国益上対外諸国にグローバルスタンダードとして市場に任せる経済運営を要求してきたこと。 3:計画経済は国の政府が計画を立てそれを国民に強制させるため、立案者の能力的限界と、国民の自主的な能力の発揮が阻害されてしまうため国全体に無駄が生じること。 又、『市場経済から計画経済への移行はありえるのか』とのご質問ですが、それはありえると思います。 市場のメカニズムに任せた経済運営が国民の貧富の差を広げ大多数の国民を不幸にさせた場合、政府も大幅な計画経済的経済運営に切り替えざる終えないと思います。ロシア革命も中国共産革命もそれ以前は市場に任せた経済運営をしていた国で起こった出来事です。 歴史はいつか繰り返されるのではないでか。
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- hanshin
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計画経済は国民が生産した富を国が吸い上げて、 広く国民へ平等に分配することです。 よって個人が富を所有し拡大することがありません。 富が増えず国民が増えると一人当たりの富の分配が少なくなり、国体を維持できなくなります。 中国はソ連邦の崩壊を教訓として、政治と経済を切り離し ました。政治は共産党の一党独裁ですが、経済は個人所有を認め、富を蓄えることを許容して国体の維持に懸命です。もし市場経済から計画経済へ移動するとしたら、 これは長期的な戦争に国がのめり込んだ時でしょうか。 他国との通商が途絶え、国内生産に依存する度合いが 増えたら国内生産や資金配分を国が計画して行う必要があります。また、戦争を迎えずとも国債をバンバン乱発して 個人の財布まで当てにしないとお金が足りない我が日本にも計画経済の到来が予想できますか。
- saki07
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一部尻切れでした。補足です。 誤:(資本主義が社会主義のいいところを取り入れて変身に成功し, 正:(資本主義が社会主義のいいところを取り入れて変身に成功し,生き残ったのです。)
- saki07
- ベストアンサー率33% (1/3)
こうした問題に,ネットで「答え」を拾い出そうとするのは,担当教授の意図からはかなり遠いところにあるのではないですか。また,あるホームページを見れば回答が出ている,といった性格の問題ではないような気がします。 経済というもの,もっと言えば,人間というものをどう見るかということであり,ある意味哲学的な側面まで考慮に入れなければならないでしょう。勉強して先人の考えたことを知り,その上で「考える(なぜだ,どうすればいい)」ことが必要であり,担当教授もそれを求めているのではないでしょうか。(エラそう!) (まあ,そういう意味では,教え方としては「うまい」といえますネ。) でも,私自身,こうした話が嫌いではないので(はっきり好きといいなさい^^;),ひとつのヒントとなればと思い,述べてみます。 答えは,「ありえない」でしょう。 計画経済とは,社会主義経済と言い換えることができるでしょうが,この考えを作り出したマルクス(たち)は,経済における人間の本質(行動する動機)を見誤っていたというほかはないでしょう。 市場経済(すなわち自由主義経済,資本主義)によるさまざまな弊害に対するアンチテーゼ(対案)としての社会主義は,数十年にわたる「壮大な実験」の結果,ソ連の崩壊という象徴的事実によって,その失敗が確認されました。中国も経済の分野においては社会主義を捨て,自由経済に移行しました。政治体制においても,いずれ自由化せざるを得ないでしょう。北朝鮮が自由主義経済に移行するのも時間の問題です(何年かかるかは分かりませんが。)。社会主義のさらにその先にマルクスが思い描いた共産主義経済(能力に応じて働き,必要に応じて受け取る(!))は,国家レベルでは実験にさえ至らなかったと言ってよいでしょう。 自由主義経済を基本としつつ,その欠点を各種の「規制」や社会福祉という名の利益再配分システムによって補っていこうというのが世界における大勢です。自由主義経済と社会主義経済の優劣を競う実験は,数十年の時間を要しながら,自由主義経済に軍配が上がりました。結局,自由主義経済を基本とするほうが,国民の「幸せの総和」が大きいことが立証されたのです。(資本主義が社会主義のいいところを取り入れて変身に成功し, 人間の本質…結局人間は(総体としてみると)己(おのれ)のためにこそ,最大限にその能力を発揮する生き物なのです。社会主義経済,その究極の姿としての共産主義経済がうまくいくには,人間が利他的な生き物である必要があります。 上で言ったことの意味はまだ抽象的で分かりにくいと思います。具体的な意味,特に「利他的であることが必要」の意味は,ぜひご自身で考えてみてください。 長文and偉そうに言ってすみません。でも,参考になればうれしいです。