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固体物理の教科書

化学科の者ですが固体物理を勉強したいと考えています。 キッテルを使われる方が多いようですが、和訳自体が分かりにくいと聞きました。 入門としてまとめてあり分かりやすい教科書ありましたら教えてください。 よろしくおねがいします。

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  • apple-man
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回答No.1

>キッテルを使われる方が多いようですが、和訳自体が分かりにくいと聞きました。 キッテル和訳の説明がわかりにくいと感じたことは ないんですがねー・・・ いきなり読んだ人が 内容自体が難しいと感じたのを和訳のせいに しただけではないでしょうか? >入門としてまとめてあり分かりやすい教科書ありましたら教えてください。  キッテルと同レベルという範囲なら 「フック・ホール固体物理学入門」<上><下> をお勧めします。(参考URL)  キッテルと同様に翻訳本で、上下巻に別れています。 参考までに目次を挙げておきます。 <上> 1 結晶構造 2 結晶の力学 3 金属の自由電子 4 周期格子ポテンシャルの効果 5 半導体 6 半導体素子 7 反磁性と常磁性 <下> 8 磁気秩序 9 絶縁体の電気的性質 10 超伝導 11 結晶の波 12 中性子と電子の散乱 13 実際の金属 14 低次元系  この本の翻訳者の一人 福山 秀敏さんは 日本の固体物理の世界の権威者です。  あと固体物理のどんな側面を勉強したいかに よるのですが、 Peter Grosse著の 「電子物性の基礎」 (オーム社) もお勧めです。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/detail/-/books/4274129586/contents/ref=cm_toc_more/250-5656008-1250654  なおオーム社からは過去に同様の タイトルの本が2,3冊出ていると 思いますが、これは1995年出版の もので定価6600円とちょっとお高い ものです。 参考までに目次を挙げておきます。 絶縁体・半導体・金属の比較 単原子の分極率と自由電子の生成 ドルーデ・ロレンツモデル 直流伝導度 特性衝突時間 温度・密度勾配の電流への影響 動的伝導度 固体中の電磁波の伝播 導体の光学的特性 伝導体の磁気光学特性 電子‐フォノンカップリング 付録 固体中の電磁波の伝播と測定  この本も翻訳本ですが、翻訳者の一人 金原 粲さんは薄膜に関する名著を 出されていることでも有名です。  上のフックホールさんのものと目次を 見比べていただくと分かると思うのですが、 結晶構造の理論、超電導、低次元の量子力学的 電気伝導(量子ホール効果)等、 固体物理のホットな話題の部分は抜かして そのぶんドルーデ方程式といった古典的な 部分から固体の電気伝導を詳しく 説明しています。  このドルーデの方程式なんですが、 現実の電気伝導モデルをあまりに 簡略化しすぎて考えているので、 実際の現象を説明できないのですが、 逆にこの方程式と測定結果のいろいろな ズレを説明するために、いろいろな 理論が発展した経緯があり、そのあたり から説明している点が非常に親切で 入門書的と思います。  また量子力学はもとより、基本的な 概念からよくわからないので、 もっと基本からところから全体像を ざっと掴みたいということでしたら、 少し読み物的なものとして 小出昭一郎 著 「物性のはなし」 (東京図書株式会社) 定価1300円 がお勧めです。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4489002327/qid=1063433214/sr=1-4/ref=sr_1_0_4/250-5656008-1250654#product-details  原子のしくみから超伝導の原理まで というサブタイトルがついており、 固体物性の基本から応用まで、 全体像がザックリと把握できて 非常にいいです。

参考URL:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4621049631/qid=1063430455/sr=1-6/ref=sr_1_2_6/250-5656008-1250654
pipejob
質問者

お礼

ありがとうございます。 参考にさせていただきます。

その他の回答 (3)

  • osenntya
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回答No.4

 私もキッテルの本がよいと思います。多くの方が使っているし、私も学生の時は教科書で使用していました。使っていて不満を感じたことはなかったですが・・・。  私が使用していた本は、キッテル固体物理学入門、丸善(株)発行のものです。  学校の図書館にでも見に行っていろいろな本を見比べてはいかがでしょうか。  キッテルでしたら、洋書も置いていると思いますよ。

回答No.3

基礎物理学選書9 物性論 黒沢達美 裳華房 っていうのはどうでしょう? あまり、難解な式などは出てきませんし。解説も直感的なものが多く、初めての人にはわかりやすいと思います。ただ、固体物理学を広範囲に渡って勉強したいならやはりキッテルになると思います。 できれば、量子力学の基礎的なことと簡単な微分方式などは抑えておいた方がすらすら読めると思います。

  • nikorin
  • ベストアンサー率24% (47/191)
回答No.2

キッテルはスタンダードな良書だと思うので、もし訳が不安であれば原著にあたってみては? 他にはアシュクロフト・マーミンの「固体物理の基礎」を薦めます。