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ホルモンの特徴について
先日授業で習ったのですが、 ホルモンの特徴として「生化学的増幅系」ということがあげられるそうです。 説明として、その人のからだにないものはない 元来持っていない化学反応はおけない とのことだったのですが いまいちピンときません 具体的な例が分かる方、教えていただけないでしょうか。 よろしくお願いします。
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"生化学的増幅系"というのはちょっと分かりずらい言い方かなと思います。 ホルモンの厳密な定義はいくらでもみつかるとは思いますが、簡単に言うと ”人の体の中にある組織や器官同士のコミュニケーション手段”という感じです。 このコミュニケーションの道具として特定の化学構造をもつ色々な種類の 物質(ホルモン)を使っていますが、これらは多くの場合動物固有の構造を 持っています。 このコミュニケーション手段によって人間の本来持っている生理現象がコントロール されています。たとえば成長期に成長ホルモンが分泌されますが、このホルモンは 人間が元来持っている成長プロセス(筋肉、骨格成長等)をスタートし、さらに増幅 させていると言えるでしょう。 分子レベルで言い出すとややこしくなるので、なにか具体的な生理現象をキーワード として調べてみると理解しやすいかもしれませんね。
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- suiran2
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ホルモンの特徴を理解するためには、ホルモンが細胞間情報伝達物質で、標的細胞内でどのような機構で情報伝達されていくか理解することが必要と思います。(1)極微量で作用 (2)標的細胞でのみ効果が発現される (3)即効性でなく効果が持続的等の特徴は情報伝達機構そのものに原因があります。また、「ホルモン」と言う名称は、ギリシャ語?で「促進」と言う意味です。その名称にホルモンの特徴が良く表されていますが、標的細胞が持っています反応系を促進するものです。自らで新たな反応系を作り出しているわけではありません。 大学生かと思いますが、失礼とは思いますが、一般人向けに説明します。 ホルモンは情報伝達手段ですが良く手書きの手紙に例えられます。会社に配達されます一通の手紙で例えます。手紙は何処にでも配達が可能ですが、受け取る場合には宛名書きの特定の会社に届けられます。その手紙を読んだ人が会社の中の他の人(何人か)に回し読みさせます。その手紙を読んだ人が、さらにその指令を手紙に書き直しまして会社の中の次の人(何人か)に渡します。さらにそれを呼んだ人が…結果はねずみ算式に大きくなります。会社に届いた手紙は一通でも瞬く間に会社中にその情報は伝わります。おわかりと思いますが、この機構は手紙を次々に受け渡す人が初めからいないとこの反応は進みません。さらに手紙といった形ですから即効性はありませんが手紙が手元にしばらく残りますから効果は持続的です。 タンバク質系ホルモンでは、ホルモンは全身を回りますがそのホルモン受容体がある標的細胞だけしか受け取りません。受け取る分子は一細胞当たり数分子でかまいません。細胞のホルモン受容体がホルモンを受け取りますとセカンドメッセンジャーで細胞内の反応系に情報を伝達します。その反応でできた酵素や分子が、更に別な反応を促進します。これが繰り返されるわけです。このような反応をカスケードと言います。ホルモンとは呼べないのかも知れませんが、サイトカインで促進されますマップキナーゼカスケードが良い例です。マップキナーゼカスケードについてはご自分でお調べ下さい。
お礼
お礼が遅くなりました。申し訳ありません。 >標的細胞が持っています反応系を促進するものです。自らで新たな反応系を作り出しているわけではありません。 なるほどとよく分かりました。また、ギリシャ語で「促進」とのこと大変納得できました。 参考にいろいろ教えていただき大変助かりました。 ありがとうございました。
お礼
お礼が遅くなりました。申し訳ありません。 >人間が元来持っている成長プロセス(筋肉、骨格成長等)をスタートし、さらに増幅 させていると言えるでしょう。 なるほど、すんなり頭に入ってきました。だから増幅系と。。 とても的を射た答えをいただき、どうもありがとうございました。