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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:鳥インフルエンザ対策)

鳥インフルエンザ対策について知りたい

このQ&Aのポイント
  • 鳥インフルエンザが再び脅威となっており、多くの鶏が処分される状況です。
  • なぜ鳥インフルエンザでは処分が必要になるのか疑問です。
  • ワクチンの利用や他の対策方法についても知りたいです。

質問者が選んだベストアンサー

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noname#160718
noname#160718
回答No.2

 獣医師でウイルスに専門知識を有しています。  ご質問の内容については過去に詳しい報道もされていますし、このサイトにも散々出ている質問でもあります。  なので簡潔に。  「殺処分」するのは、端的に言えば法律でそう決まっているからです。家畜伝染病予防法及び関連政令や施行規則、また特定家畜伝染病防疫指針で規定されているのですが、高病原性鳥インフルエンザの患畜及び疑似患畜は殺処分することが定められています。  ではなぜ法律にそう規定されているか?ということですが、これも単純に、放置すれば殺処分する以上の被害が出るからで、感染拡大を抑えるには農場ごと殺処分するしか確実な方法がないからです。  ワクチンのことだけは報道ではあまりよく判らないかもしれません。記者もよく理解していないらしく、あまり良い記事を見かけないですから。  鳥インフルエンザのワクチンは、「感染を確実に防御する」機能がありません。「感染防御能が不完全」という言い方をします。  感染は防御できませんが、感染しても死んだり発症したりすることがなくなる、あるいは少なくなる、というのが鳥インフルエンザワクチンの性質です。ヒトのインフルエンザワクチンと同じですね。  実は数あるワクチンの中で、「完全な感染防御能を有する」ワクチンの方が少数派なのです。  感染防御能は不十分だが発症率や致死率を下げることができるワクチンはたくさんあって、疾病によってはそういうワクチンも大いに利用されています。その疾病による「被害を低減させる」ことが目的なら、そなワクチンでも十分目的に適うからです。  鳥インフルエンザに対してワクチンが使用されないのは、「鳥インフルエンザによる被害を低減させる」ことが防疫の目的ではなく、「鳥インフルエンザウイルスを日本から排除する」のが目的だからです。  なお、ワクチン接種の手間や経済性は、ワクチンを打たない理由にはなりません。他の伝染病では発生時に未発症群に対して緊急ワクチンを接種することもあります。私も4万羽に緊急ワクチン接種を実施した経験がありますが、8人で半日ほどで接種しました。100万羽だろうが200万羽だろうが、打つ必要があれば人数を揃えて打つだけです。  「ウイルスを排除する」必要があるのは、この伝染病が国際的に最も重視されている伝染病の一つで、発生国は諸外国から輸入停止措置を受けたり場合によっては渡航の自主規制(養鶏関係者だけですが)までかけられるからです。いや、自主規制だけでなく本格的に渡航規制をかける国があってもおかしくありません。  ワクチンを接種すると、鶏は死ななくなり被害は低減されますが、ウイルスは常時どこかで感染を繰り返している状態になります。そして不適切なワクチン接種やミス、あるいは個体差等によって十分抗体価が得られていない個体に感染すると当然「発生」することなります。小刻みに発生すると、いつまで経っても日本は汚染国のままです。  今韓国がそうなりつつありますが、ワクチン接種によって常在国になると、いつ近隣諸国へ感染伝播するか判らない状態になるのも困りものです。韓国は口蹄疫もワクチン接種して「常在国」に転落しましたから、これで日本は常に喉元に刃物を突きつけられている状態です。  また、鳥インフルエンザは人間に感染します。「鶏肉や鶏卵を食べて感染した事例は報告されていない」というのが農水省が繰り返しているアナウンスですが、これは「ヒトに感染しない」という意味ではないんですよ。接点がないので一般の人が感染することはないでしょうが、養鶏業者や食鳥処理作業者は感染のリスクがあります。  東南アジアで既に300人以上が亡くなっています。致死率も60%前後とけたたましく高いです。まあどの鳥インフルエンザウイルスも同じではなく、むしろ東南アジアで流行しているのが変わり種なのですが、亜型は今日本で流行しているのと同じH5N1です。  さらに単発の感染だけでなく、ヒトの新型インフルエンザへ変異する危険性もあります。  そんなわけで国際的にも最重要視されている伝染病なので、日本ではワクチンを使わず「摘発→殺処分」という防疫方針で対処している、というわけです。

hba1c63
質問者

お礼

詳しくありがとうございます。 なろほど、ワクチンは意味がないということですね。 しかし、根絶をめざすなら、鶏(養鶏場内)の処分だけでなく、(むしろ)その地域の野鳥(感染媒体)を出来る限り処分する方が、必要な気がしますが、、、?(せめて同時実施) もちろん全て処分はでないですが、根絶を目指す可能性としては必要かと。 ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • trajaa
  • ベストアンサー率22% (2662/11921)
回答No.1

「処分する方が被害が大きくなる」 この場合の被害というのはなんでしょうか? 鶏を殺処分することによる経済的損失? 例えば、ある農場で死亡した鶏を検査したところ感染が確認されたときにどうすれば良いでしょうか? 質問の様に、残った元気な鶏をいきなり殺すのは、忍びないし、経済的にももったいないから経過を観察しましょう。 とした場合、もしその中に1羽でも感染したけど発症していない鶏が混ざっていたら? 何万何十万という鶏を集団で飼育しているわけですから、その1羽1羽を毎日監察することは非現実的 あれおかしいな?と思ったときには、感染がさらに広がっていると思うべき。 じゃその時に感染した鶏だけ排除すれば良い? そうやって小出しに対策を打つことは、もっとも避ける事なのです。 過去、オランダで起きた鳥インフルエンザの場合も、暫く前の韓国の口蹄疫も、初動の対応が後手に回ったり、徹底しなかったことが蔓延の要因であると思われます。 ワクチン接種だって(そもそも有効なワクチンがあるのか知りませんけど)何万羽へどうやって接種するのか? 費用、人手、接種した鶏の商品価値、ストレスを受けた鶏は産卵が停止する事もありますから 費用と手間を掛けてせっかくワクチン接種したのに、卵の生産量ががた落ちなんて事にもなりかねません。 鶏の場合飼育期間が短いですから、チマチマと対策するのは割に合いません。 そして一番の理由は、鶏舎内の感染が蔓延する内にウィルスが変異して、人間への感染力を高めたり強毒化した場合の危険性を回避することでしょうね。 なぜ一斉に殺処分しなければならないのか?については 家畜への感染症が話題になった、口蹄疫の際や鳥インフルの初期の頃には盛んに説明されていましたが 同じような事が続いている昨今は共通認識になったと見なされて、特段の解説は省かれることが多いのでは無いでしょうか? >これから(来年も再来年も)、ズーっとこの処分を続けるしかないのでしょうか? ・一度に大規模感染にならない様に、鶏舎を分散配置する ・鶏舎に、野鳥やネズミ類が侵入できない様な完全密閉型の鶏舎が広まる ・安価で安全で手間の掛からない、抗ウィルス剤が開発される どれもそう簡単な話では無いので、根本的な対策が出来ない限り同じ事の繰り返しでしょうね。

hba1c63
質問者

補足

どうも質問が理解されていないようですね。 >なぜ一斉に殺処分しなければならないのか? こんな質問していませんが、、、?? 処分するのなら当然一斉でしょう。