インフルエンザにかかるの人と鳥だけですか？

質問

鳥インフルエンザが流行っていますが、
鳥以外の動物にもインフルエンザはありますか？
もし鳥と人間だけだとすると、その理由はなんですか。

回答No.3

noname#160718 · ベストアンサー

獣医師です。ウイルスに専門知識を有しています。

　「インフルエンザがある」という言葉の「定義」に依ります。
　つまり、単発でも感染する可能性があるのならば、実質的に全ての鳥類と大半のほ乳類に「インフルエンザがある」ということになるでしょう。
　その動物種で流行しているウイルスがある状態を「インフルエンザがある」と言うのであれば（まあ通常はこちらですが）、鳥類とヒト、豚、馬がそれにあたります。

　インフルエンザに限りませんが、ウイルスは「生きた細胞」の中に入らないと増殖できない微生物です。そしてウイルスは増殖以外の生命活動を一切しませんから、細胞の外にいるウイルスは「生物」と呼ぶのが難しい存在です。
　で、「生きた細胞の中に入る」と簡単に書きましたが、細胞の中に入るには「鍵」が必要です。細胞側にはウイルスが持っている「鍵」で開けることができる「鍵穴」があるわけです。むろんその鍵穴はわざわざウイルスのために用意されているわけではなく、他の本来の用途（栄養や代謝産物等の物質の出し入れとか）があるのですが。

　ここまででお判りになると思いますが、あるウイルスがどの動物に感染するか、という話は、「その動物がそのウイルスに対応する「鍵」を持っているか」という問題がほぼ全てです。

　この「鍵穴」のことをレセプターといいます。和訳すれば受容体です。
　「鍵」の方はインフルエンザではH5とかいう言葉が最近世間を騒がせていますが、その「H」が鍵のことです。HAとも言います。
　HAはヘマグルチニン、和訳すれば「赤血球凝集素」というタンパク質の略称です。このウイルス表面上にあるHAタンパクが細胞のレセプターと結合することによって「感染」するわけです。

　インフルエンザウイルスは「鳥インフルエンザ」が基本形です。鳥といってもカモ類です。
　元々カモ類が持っていたインフルエンザウイルスの「鍵」が変異して他の動物にも感染できるようになったのが、ヒト、豚、馬で流行しているインフルエンザです。それらのウイルスは「鍵」が変異しているので、もう鳥には感染しませんし、ヒトのインフルエンザが馬に感染することも基本的にありません。

　ただ、豚だけは少し特殊です。
　豚はたまたま、「ヒトのインフルエンザに対応する鍵」と「鳥のインフルエンザに対応する鍵」を両方持っている動物です。
　そのため鳥のインフルエンザにもヒトのインフルエンザにも感染しやすい動物なのです。決して「カモが泳いでいる池の水を平気で飲むから」ではありません。それを言うなら、豚以外の全ての動物はカモが泳いでいる池の水を平気で飲みますからね・・・

　それと豚はヒト型と鳥型の両方のレセプターを持っているので、１頭の豚に鳥インフルエンザとヒトインフルエンザの両方が感染する、という状態が起きやすい動物です。その場合は豚の細胞の中で鳥インフルエンザとヒトインフルエンザのウイルスが相互に遺伝子を組み換えて、「新しいウイルス」が生じやすくなります。そうやってできた新しいウイルスがヒトに対する親和性を持っていれば、「新しいインフルエンザ」が人間社会で流行し始めることになります。このウイルスにヒトは免疫を持っていないので、この新しいインフルエンザはヒトの社会で爆発的に流行することになります。それが「新型インフルエンザ」です。
　一昨年それが起きたのは記憶に新しいですが、それ以外にも「新型インフルエンザ」はスペイン風邪、アジア風邪、香港風邪と過去100年ほどの間に３回起きています。

　新型インフルエンザは過去いずれも多数の人的被害を出しているので、その出現は非常に警戒されてきました。
　そして最近まで「新型インフルエンザの出現には豚の介在が必要である」というのが定説になっていました。一昨年の新型インフルエンザを含め、過去の「新型」がいずれも豚が介在したことが判っていますから。

　ところが最近東南アジアの鶏でまん延し、ヒトにも感染を繰り返しているH5N1という型のインフルエンザは、豚の介在がなくても直接鶏からヒトに感染していますし、遺伝子的にも「もう少し」で「ヒト型」のウイルスになり得ることが判っています。
　このH5N1はヒトに対する病原性も非常に強く、現在東南アジアを中心として既に300人以上が亡くなっていますし、致死率も６割程度とむちゃくちゃに高いです。これがそのまま「ヒト型」になってしまったらどれだけ被害が出るか見当も付かない・・というわけで非常に警戒されているわけです。

　ちなみに恐竜がインフルエンザで絶滅したという説は聞いたことがありません。検証も不可能ですしそもそもそんな説が出る必然性も皆無なので、永遠に与太話のままだと思います。

回答No.2

Tacosan

ほとんどの哺乳類・鳥類で感染するんじゃないかなぁ. ちょっと調べるだけで
水禽類, ニワトリ, ブタ, ウマ, イヌ, ミンク, アザラシ, クジラ (類), イタチ, フェレット, ラクダ, ネコ
あたりは感染しますね.

回答No.1

noname#129460

いえ、ブタさんも・・・

今から20年前に、インフルエンザは、

●鳥から感染する・・・説が出たとき、この説は白眼視されていました。

即ち、鴨などの渡り鳥がヨーロッパからが中国に来る→鴨からアヒル
に感染する→アヒルからブタに感染する→ブタから人間に感染する
・・・この三段論法のような説には、だれも理解できませんでした。

しかし、同じ種類からなら感染は簡単ですよね。（鴨＝アヒルは、ほぼ
同種、ブタ＝人間も近い）アヒル＝ブタは、水を通して感染します。
なぜなら、ブタは衛生観念がないから、アヒルの泳いだ水を平気で
飲みます。（即ち、人間のインフルエンザの発祥地は、中国南部あたり？）

・・・で、今、次なる仮説があります。

恐竜は、隕石の衝突で地球寒冷化により絶滅した・・・は間違いで、
隕石の衝突後数百万年生きていた・・・らしい。で、恐竜の絶滅は、
インフルエンザではないか・・・です。

（ジュラシックパークにもありましたが、恐竜は子育てをします。
　爬虫類は卵を産みっぱなしです。この差は、爬虫類の進化で
　恐竜になったのではなく、新種の生物として恐竜が完成した
　らいしいです。そこで、先の絶滅説ですが、恐竜は鳥に進化
　に進化して、小型化し最適の環境を探して移動できるように
　なった・・・らしいです。恐竜と鳥の違いは、くちばしくらいで、
　その他の骨格などは「まんま」らしい・・・ですよ。恐竜研究者
　では、40年ほど前から注目されている仮設ですが、証拠がない
　ので立証中みたいです。・・・となると、インフルエンザは、宇宙
　からと推測できるみたい。ま、仮説ですから・・・）