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熱すると食べ物が柔らかくなるのは何故?
50度のお湯を注ぐより、90度のお湯を注ぐ方がカップラーメンは柔らかくなります。 米、カボチャ、豆など、生では硬い食べ物も熱すると柔らかくなります。 なぜですか?
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食品に限らず、たいていのものは温度が上がると柔らかくなります。 この性質を熱可塑性といいます。フェノール樹脂やエポキシ樹脂などの ような熱硬化性の樹脂は自然界にはほとんどありません。 さて、米や豆が硬いのはデンプンの性質によります。 デンプンはα-グルコース(ブドウ糖)が多数結合した鎖状(らせん状)の 分子ですが、分子中のHやOHがとなりの分子のHやOHと水素結合という 結合をして硬くなっているのです。 ここに、水を加えて加熱するとHとOHが離れて柔らかくなります。 米や豆などは柔らかくするのに、10~30分の加熱が必要ですが、 カップラーメンが3分でできるのはα化デンプンといって、HとOHを 離してから乾燥させたデンプンを使っているからです。
お礼
なるほど、柔らかくなるのはデンプン中の水素結合がとけるからなのですね。 丁寧な説明ありがとうございます。 カップラーメンのことも初めて知りました。 なら、水でも作れるのかなと思いましたが、脂が溶けないので不味いみたいです^^ http://portal.nifty.com/2007/10/10/c/