ネットスクールの全経上級の過去問第161回原価計算より。
問題1
T社は新たにA製品を製造・販売する計画を検討している。A製品の生産のため にはX機会を購入する必要がある。A製品の需要は今後5年間続くと予想される。X機会の購入価格は1,500,000円であり、減価償却の方法は5年間の定額法、残存価格はゼロとする、下記の問1~問3に答えなさい。回答にあたっては計算プロセスを示すこと。また、端数が生じる場合には、単位未満の小数点以下第3位を四捨五入すること。税金は考慮しないものとする。
A製品の純利益予想
第1年 300,000円
第2年 450,000円
第3年 350,000円
第4年 230,000円
第5年 230,000円
問1 資本利益率法により当プロジェクトの利益率を求めなさい。
問2 回収期間法により当プロジェクトの回収期間を示しなさい。
問3 回収期間法の問題点を2つ答えなさい。
この問題の問2で分からないので教えて下さい。
私の回答は、
1年目 300,000円
2年目 + 450,000円= 750,000円
3年目 + 350,000円=1,100,000円
4年目 + 230,000円=1,330,000円
5年目 + 230,000円=1,550,000円
よって、4年+(1,500,000円-1,330,000円) / 230,000円=4.7391 答え4.74年としましたが、回答を見ると、下記の解説がありました。
回収期間法には、(1)年々キャッシュフロー(純現金流入額)の平均をもとに回収期間を計算する方法と、(2)年々キャッシュフロー(純現金流入額)の累計額が投資額と等しくなるのに要する年数を回収期間とする方法の2つが考えられる。本問のように、毎年のキャッシュフローが異なる場合、(1)の方法ではキャッシュフローの発生パターンの違いを計算上考慮しないため、計算結果の正確性に欠ける。そのため、明確な指示は無いが、本書の模範解答はキャッシュフローの発生パターンの違いが考慮される(2)の方法で計算す。
(1) 各年度のキャッシュフローの累計額
回収期間法では、年々のキャッシュフローをもとに計算するが、本問の資料では純利益資料が与えられれいるため、これに非現金支出費用である減価償却費を足して、年々のキャッシュフローを計算する。
機会の減価償却費:1,500,000円 / 5年=300,000円
1年目 300,000円+300,000円= 600,000円
2年目 + 450,000円+300,000円=1,350,000円
3年目 + 350,000円+300,000円=2,000,000円
以上より、現金流入額の累計額が投資額1,500,000円と等しくなるのは、第2年と第3年の間になることがわかる。
(2) 回収期間の計算
回収期間:2年+(1,500,000円-1,350,000円) / (350,000円+300,000円)=2.23年
とあります。
ここで分からないのが、なぜ減価償却費を足すのか?
収益-減価償却費=純利益という考えから引いてしまった減価償却費を無くして引く前の収入で計算するのでしょうか?
また、税率を考慮した場合、(収益-減価償却費)×税率=税額 よって、(収益-税額)で計算すると思うのですが、この場合減価償却費の額を足さなければならないのでしょうか?
よくわかっていないので私の考えていることがほとんど間違っているかもしれませんが、間違っているところと、なぜ、減価償却費を足すのか教えて下さい。
また、面倒でなければ、基本から教えてもらえればありがたいです。
よろしくお願いいたします。
お礼
ありがとうございます。全経協会の出題趣旨も教えていただき感謝します。