飲まれるというか、日本の購買力を吸い取ろうという意図は見え見えです。
一番の問題は、どこに輸出を増やすのか?
というところです。
賛成派の意見を聞いていると、日本の技術を売り込めるチャンスがあるみたいなことを言うのですが、
一体、どこに売り込めるのでしょうか?
TPP自体は、日本とアメリカで9割以上のGDPを占めていると思います。
一方、アメリカは、確か5年くらいのスパンで輸出を2倍にするといってるわけです。
これってありえない数字ですよね。
そうなったときに、アメリカはどの国に輸出を増やすのでしょうか?
参加メンバーをみれば、もう日本しかないですよね。
ってことは、当然、日本のお金が外資に流れるわけです。
じゃあ、日本がこのメンバーでどこに輸出を増やせばいいんでしょうか?
そりゃ、アメリカしかないわけです。
しかし、
国益を考えれば、アメリカが日本からの商品を買いまくりたいとは思わないですよね。
それに対する、外交を日本の政府がまともにできるとは到底思えない。
それにプラスして、
今回のTPPでは、他の国がいくつか参加しているわけです。
その他の国もやっぱり輸出を増やして自国を豊かにしたいという思惑があるはずです。
そして、一番輸出を受け入れる許容がある国は、当然アメリカです。
アメリカからすれば、ほんのちょっとの輸入を受け入れるだけで、
日本という大きな市場に有利に参入できるわけですから、
自分に有利な状況を作るのはたやすいことです。
アメリカが実際にそうするかどうかは別にして、
明らかな不利な状況で日本が参入せざる得ないのは間違いない気がします。
ルールメイキングの時から参入した方が言いようなことを言ってる人がしますが、
今の状況では、明らかな不利状況で参加しようとしているのは明らかです。
なぜなら、ほぼ全ての国がアメリカにつくのは目に見えていますし、
それは、日本がどうとかではなく、国益を考えればそうせざる得ないということです。
もちろん、医療の問題や社会保障の問題もありますが、
単純な経済的な問題に関しても、
いいことがあるようには見えません。
確かに、絶対そうなるとは言えませんが、
よりよくなる可能性よりは悪くなる可能性の方が高いように見えます。
国民が犠牲になるというよりは、日本が犠牲になるという印象を受けます。
いろんな側面があるので、
一概に悪い部分があるとは言いませんが、
デメリットを部分の方が大きいように見えます。
メリットの部分で言えば、米は別にして、
畜産業に関しては、飼育用の飼料に関しては、
輸入にに頼っているような部分があるので、
その関税が撤廃されれば、コストパフォーマンスの部分で改善され、
多少、競争力が上がるかもしれません。
しかし、それで本当に価格競争に勝てるかは疑問です。
そういったことも含め、全体的にとらえれば、
基本的には、経済的には悪い方向に向かう可能性が高いと思います。
しかし、
アメリカとの関係性という面では、
参加した方がいいという見方も出来ます。
どっちがいいとは、明確に言えませんが、
経済的にという面では、あまり良い要素は見当たりません。
そういったことを踏まえるのが、中立な議論なのかなと・・・。
まとめると、
経済的な部分に関しては、もう外堀を固められているので、
どうあがいても不利かなと。
でも、それ以外にももろもろの大人の事情が当たりするかなと・・・。
そんな感じです。
ただ、経済的には、基本的にはやめてほしいなと思ったりするのが本音です。