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電磁気 エネルギー保存について
コンデンサー(電気容量C)と電池(起電力V)がつながれているとします。 スイッチを閉じて、定常状態になったとき、コンデンサーにたくわえられるエネルギーはCV^2/2 ですよね このとき電池のした仕事は CV^2 です すると、エネルギーCV^2/2 がどこかに消えていませんか? エネルギー保存則が成り立っていませんよね? これはどういうことなんでしょうか? 回答よろしくお願いします。
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自分の意見は、みなさんと違うのですが、質問者様に賛成する訳でもありません。 最初にコンデンサーのない、抵抗0の回路を考えます。これは電池のプラスマイナスをショートさせた状況なので、電池には本来なにも負荷がかからないはずですが実際には、電池は化学変化を利用してるので、負荷がかからない分、化学変化が進みすぎて、電池はすぐに寿命を迎えます。 もし電池が発電機のように化学変化を利用してないなら、電流は永遠に流れ続けるはずです(これはこれで危険ですが)。つまり、負荷のない回路で電池は、「仕事をしない」と言いたい訳です。ここが質問者様の「誤解」だと思います。 回路に抵抗Rをいれます。今度はRi(iは電流)の負荷が電池にかかります。Riの仕事を、電池は抵抗に対してする訳です。ただしこの仕事は、エネルギーとして抵抗には貯まりません。何故なら抵抗Rは、成された仕事Riを、その場で主に熱エネルギーとして消費するからです。この時の電圧降下の式(キルヒホッフの法則でしたっけ?)は、Vを電池の電圧として、 V-Ri=0(実質は、オームの法則) と書けます。 コンデンサーを入れます。キルヒホッフの法則は、 V-Vc-Ri=0 (1) です。Vcは、コンデンサーの電圧です。 何を言いたいかというと、電池は、回路抵抗Rによる逆起電力Riと、コンデンサーに貯まった電荷による逆起電力Vcに「逆らって」仕事をする、という事です。よって(1)にVcをかければ、コンデンサーに対して電池がした仕事率になるはずです。「率」というのは、電流は秒当りの電荷の移動量だからです。 上記の話より、(1)にVcをかけ、適当に移行すれば、 Vc(V-Vc)/R=Vc・i (2) が得られます。(2)の右辺は、電池がコンデンサーに対して成した仕事率なので、これを時間で積分すれば、電池がコンデンサーに供給したエネルギーが出るはずです。iとVcには次の関係があるというのが、コンデンサーの定義です。Cを静電容量,tを時間として、 Ci=Vc/dt (3) が成り立ちます。 (3)を(2)に代入し、時間で積分すれば、もう(2)の左辺は不要です。不要なので、右辺で考えます。 ∫Vc・i・dt=C・∫Vc・Vc/dt・dt=C・∫Vc・dVc (4) (4)の最右辺の結果は、Vcが、0→Vと変化するのを考えると、めでたく、 CV^2/2 です。 だから、あなたの最大の誤解は電池は常に、その起電力分の仕事をしてるはずだという点です。そうではありません。電池が常にその起電力分の仕事をしない事は、抵抗もコンデンサーもない例からわかると思います。 電池は常に、逆起電力分の仕事をします。でも、わかりにくい処ですよね。