正イオンだけでできた物質とか負イオンだけでできた物質は存在しません。正負でちょうど打ち消しになるような組み合わせの相手のイオンが存在しているはずです。
そのイオンを書いて下さい。
イオン反応式は反応したイオンだけについて書いた式です。変化しないで溶液の中に残っているイオンがあるはずです。全反応式というのはそういう変化しないで水溶液の中に存在しているイオンも含めた反応式です。
MnO4(-)でこのイオン反応式ができているという事はKMO4を使ってもNaMnO4を使っても同じ反応が起るだろうという事を示しているのです。
#1に書かれているように対イオンを仮定します。(仮定しないと全反応式を求めることはできません。)
用いた試薬がSnCl2,KMnO4,H2SO4だとします。
5SnCl2+2KMnO4+8H2SO4 → 4Sn(SO4)2+SnCl4+2MnCl2+2KCl
これで数は合います。
でも数を合わせただけです。
水溶液中であればイオンとしてばらばらになっています。くっついているわけではありません。
水を蒸発させて固体で取り出そうとすると溶解度によほど大きな違いがない限りいろんなイオンの組み合わせが混ざったものが析出してくるでしょう。
右辺は
3Sn(SO4)2+2SnCl4+2MnSO4+2KCl
3Sn(SO4)2+2SnCl4+MnSO4+MnCl2+K2SO4
2Sn(SO4)2+2SnCl4+SnCl2(SO4)+2MnSO4+K2SO4
どれでもかまいません。