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ディザスタリカバリーにおけるグローバルIPアドレス
- ディザスタリカバリーにおけるグローバルIPアドレスについて考えています。繁忙期のWebサイトの障害時に別サーバーへ誘導するために、ロードバランサーを使用することを検討しています。
- もし、2拠点のどちらかのネットワークに障害が発生した場合でも切り替えができないと問題になります。そのため、どちらのグローバルIPをVIPとして使用するか悩んでいます。
- 結局、安定したインフラを自前構築するか、VIPを非公開にしてロードバランサーを個別に設定するしかないのでしょうか?
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ロードバランサが備える冗長切替機能は、せいぜい同じネットワークセグメント内で代表VIPアドレスを持たせることができる程度で、拠点を超えて切替えはできないのものがほとんどなので、DRには不向きでしょう。 > どこのグローバルIPを利用するべきなのでしょうか? それぞれの拠点で、インターネット回線業者が指定するIPアドレスしか使えないのが普通です。拠点(に引き込むインターネット回線)が違えば割り当てられるIPアドレス帯は全く違うことが普通なので、それぞれの拠点は違うIPアドレスで運用しなければなりません。 > 結局、安心できるインフラを自前構築するか、VIP非公開でロードバランサー個別を > DNSラウンドロビンするしかないのでしょうか? DNSラウンドロビンが唯一の方法ではないのですが、 「拠点Aと拠点BにWebサイトを作り、通常時は拠点Aにアクセスさせ、DR時は拠点Bにアクセスさせるようにしたい」 場合は、DNSで対応することが多いようです。 DNSラウンドロビンを使用したくないなら、DR時にDNSのA/AAAAレコードを変更する操作をするしかありません。手動で変更するほかに、拠点Aが生きているか常に応答を監視し、応答がなくなれば拠点BのIPアドレスにアクセスさせるようにDNSレコードを自動的に変更する仕組みを作ることも考えられます。 (ただ、DRに関しては自動で対応しないことが多いです。自動監視切替機能を作るコストもかかりますし、災害という非常時には、人間の判断が必要な場合が多いからです) 手動で変更するのは時間がかかりますし、DNSレコードの変更しても伝搬遅延がありますが、そもそも災害からの復旧(disaster recovery) という非常時の扱いなので、DNSレコードの変更が確実にできる体制を作れば、切替に少々の時間がかかることについては許容してくれるお客さんは多いです。 なお、特殊な構成を取れば、2つの拠点で同じVIPで運用(通常時は拠点AでそのVIPを使用し、DR時には拠点BにVIPを引き継ぐイメージ)することができますが、インターネットの経路制御に関与する必要があり、中小規模ISPを運営できる程度のスキルと、経路制御が可能な高額なルータ設備等が必要です。DNSの伝搬遅延が許容できないサービスや、拠点切替にDNSが使えないサービス(たとえばDNSサービスそのもの)のDR対策では、このようなことをやります。
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- onosuke
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厳しいことを申し上げますが… >DNSラウンドロビンでは携帯電話等で問題が生じると噂されているため DNSラウンドロビンはあらゆるクライアントで問題が生じる可能性があります。 >ロードバランサーに付与するVIP(WebサイトのIP)は… 上記の問題以前に、2拠点で同一IPを利用する場合、 IP経路制御はどのようにおこなうつもりでしょうか? 実際には、今回のような質問に対する100%の答えはなく、 複数手法を組み合わせることで、 問題発生する顧客の数を最小限度に抑えるのが現実的手法です。 また、より高度なサービス継続性を求めるならば、 akamai等の外部サービスに頼るもの一つの答えです。 正直なところ、手法検討にあたっての情報不足、技術不足が 目立つため、DRサイト構築実績のあるコンサルタントに 設計最適化を相談されたほうが良いように見受けられます。 DRサイト構築は、コンサルタントを雇って設計最適化を行う価値がある 大規模(大コスト)プロジェクトですので、一度、検討してみてはいかがでしょうか?