return で 「戻される」 は禁止?
[新TOEICテスト でる模試 もっと600問] 別冊 解答・解説 (3), P54, No.138
The receptionist made it clear to the client that Mr. Didier ____ from his business trip to London until the following Wednesday.
(B) would not be returning
(D) would not have been returned
翻訳: 受付係は Didier 氏が次の水曜日までロンドン出張から戻らないことを顧客にはっきりと伝えた。
正解: (B)
解説: that 節の中を見ると、Mr. Didier ____ from his business trip (Dider 氏は出張から~する) となっているので、主語と動詞 return は、「戻る」 という能動関係にあると分かる。よって、過去進行形の (B) が正解。(原文まま)
----------------------------------------
上記の説明が理解できません。return は自動詞 / 他動詞 の両方の意味があります。よって、「誰かによって出張から戻される」 という解釈も可能です。その場合、(D) も正解になります。意味は 「Didier 氏は水曜日までロンドン出張から戻されない」 になります。行為者は省略されています。記述するならば 「部長によって」「彼の会社によって」 などでしょう。英語では 「行為者が省略されること」 は よくありますし、文法ルールとしても許容されています。
日本語でも 「出張中だったのに、緊急の用事とかで、部長に呼び戻されちゃったよ。」 などという会話は よくあります。能動態にしたければ 「部長は緊急の用事で彼を出張から呼び戻した」 になります。このように、(D) は、意味でも文法でも まったく不自然では ありません。
なぜ (D) が不正解なのか、辞書、文法書、インターネットで調査しましたが、理解できませんでした。そのため質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
----------------------------------------
<補足説明>
質問: return from の形は名詞、自動詞 でしか使われないのでは?
答: いいえ。よく使われる単語のペア、というだけです。他動詞のときに禁止されている禁則事項では ありません。どの辞書、文法書にも、禁止とは記述されていません。一般的な from として使用している限り、何の問題もありません。
----------------------------------------
<参考文献>
http://www.oxfordlearnersdictionaries.com/definition/english/return_1
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/71190/m0u/return/
http://ejje.weblio.jp/content/return
http://dictionary.cambridge.org/dictionary/american-english/return
http://www.excite.co.jp/dictionary/english_japanese/?search=return&match=beginswith&dictionary=NEW_EJJE&block=41937&offset=1258&title=return
お礼
素早い回答ありがとうございます! 凄く助かりました。 情報もありがとうございます。 どうにかして読んでみたいと思います。 ほんとうにありがとうございました!