私は包装設備と包材との関係だと思います。あの紙パック包装を行う機械設備は、主にテトラパック社という海外メーカーの機械が使われています。
外国なので残念ながら日本で昔から使われていた「升」という容積単位がありません。米国以外はメートル法が標準です。
それで海外のその様な包装設備が日本に導入された時に、日本向けに昔の単位に合せたものに改造しなかったのでしょう。
なぜ改造しなかったかですが、2Lから1.8Lの改造でも簡単ではありません。設備は一品製作だから、設計をやり直せば作れます。システムもかなりの作り替えになるでしょう。もちろん設備金額には跳ね返ります。
それよりも大変なのが、包材の製造です。2L用包材を作っているパックの製造ラインでは1.8L用は作れません。
実は、テトラパック社を初め、包装機械メーカーは、包装機を売るのが商売でなくて、包材を売るのが商売です。複写機メーカーがトナーで儲け、家庭用プリンタがインクで儲けているのと同じです。
おそらく数十億円では作れない包材製造設備と工場を新たに作るとしたら大変なことになります。
* 1.8Lのパックを作れと仰るなら、お作りします。
その代わり工場の建設費用を上乗せさせて頂きたいのですが。
* そんなものうちで持てるか。2Lで構わないよ。それなら安いんだろ。
まあ、そんな経緯でしょう。PETボトルも、特別に多量に売れる製品(コカコーラなど)は、独自の形の物を作ってもらっています。そのための金型代、おそらく数千万円程は支払っているか、ボトルに少しずつ上乗せさせて支払っているのでしょう。
中小の食品メーカーでは、型代は持てませんから、包材業者が権利を持っている「有り型」を使っています。
お礼
一番納得のできるご回答、ありがとうございました。