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がん保険についてお尋ねします。
がん保険についてお尋ねします。 主人35歳 東京海上の超保険でがん特約を今月契約しました。 そこで、ひとつ気になるのですが、がんの定義が昭和53年12月公示に基づく厚生省の統計を使ってい るみたいなんですが、上皮内がんも対象になっているとあります。 最近の新しいところだと、上皮内新生物という言葉が出ているのですが、上皮内心生物と上皮内がん の違いがよく分かりません。 女性の場合だと、子宮頸がんの高度異型性だと支払いがされないと聞きましたが、男性の場合、 この超保険のがん保険で問題ないでしょうか?
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手元に、「疾病、傷害および死因統計分類提要、昭和54年版」がないので、 詳細は別として、概要をご説明します。 「がん」とは何か? がんとは、医学的には、悪性新生物と呼ばれるものです。 これに対して、脂肪瘤などの良性のものを良性新生物と言います。 また、体の中にがん細胞があっても、がんとは言いません。 というのは、人間の体は、日常的にがん細胞ができていて、 それを様々な免疫作用で排除している(殺している)からです。 がん細胞が増えて、増殖が続くような状態になって、 初めて、悪性新生物と言います。 悪性新生物とは…… がん細胞がある。浸潤をしている。転移の可能性がある。 ということです。 となると、がん細胞ができてから、悪性新生物になるまでの中間は 何というのか? それが、上皮内新生物です。 これを、上皮内がんと呼ぶこともあります。 つまり、上皮内新生物=上皮内がん です。 定義は…… がん細胞があるが、まだ、浸潤をしておらず、転移の可能性がない。 ということです。 つまり、がん細胞があっても、 浸潤と転移が、悪性新生物(がん)とは、違うのです。 上皮内新生物を初期がんとか、早期がんと言う場合もありますが、 初期がんや早期がんは、本来、本物の「悪性新生物」の中期・末期に 対する表現であり、上皮内新生物だけを示すことばではないので、 話すときには、正確を期したいところです。 有名なのは、子宮頸がん0期(ゼロ期)です。 それよりも、さらに軽い状態だけど、正常とは言えない、 上皮内新生物にもなっていないという状態が、 「子宮頸がんの高度異形成」です。 つまり、正常細胞ともがん細胞とも言えない「正常細胞から高度に異なった 形の細胞があるが、がん細胞とまでは言えない」という意味です。 このままがん細胞になるかもしれないし、 ひょっとしたら正常細胞に戻るかもしれない…… という状態です。 従って、上皮内新生物でもないので、がん保険の対象とはなりません。 もう一つ有名なのは、大腸粘膜内癌です。 こちらは、男女関係ありません。 がん細胞の塊が大腸の粘膜内に留まって、粘膜下層にまで、 浸潤していない状態を 大腸癌I期=大腸粘膜内癌=大腸の上皮内新生物と言います。 大腸の解剖(構造)は、下記を参考にしてください。 http://www.iiharaiin.com/cpi_anatomy1.html がんの保障が、超保険のがん特約で良いのか…… というご質問ですが、東京海上あんしん生命には、 「がん治療支援保険」という評価の高い保険があります。 比較検討されてはいかがでしょう。 ご参考になれば、幸いです。
お礼
丁寧で分かりやすい回答ありがとうございます。 大変勉強になりました。 がん治療支援保険、確かにいい保障内容です。 ただ、診断金は色々使い道があるかと思い、また、診断金のみの設定が出来るのが超保険でしたので そちらでしました。