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イアン・スティーヴンソンの「生まれ変わり」研究とは
- イアン・スティーヴンソンの「生まれ変わり」研究は、過去の人生からの記憶が現代の人々に残ることを探求するものです。
- セミル・ファーリシの生まれ変わりの話は注目されましたが、別の解釈はあるのでしょうか?
- セミル・ファーリシの生まれ変わりの話は、彼の姉妹を強姦し殺した男が自殺した後、彼がその男の生まれ変わりとなったというものです。
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#3です。前の回答ではソフィスティケートして書きましたが 要するに、この話はちょっしたきっかけを記者が膨らまして記事にしたのだと思います。少なくとも、この話の時代には、ジャーナリストに現在のようなモラルは要求されておらず、正確な記事より面白くて売れる記事を書くことの方が重要で、ジャーナリストの能力は正確な記事ではなく、創作力で測られた時代です。ですから、時代からして、この話のデテールのかなりの部分は、又聞きした記者の創作、もしかしたらすべてが創作であろうと考えています。 こういう話の有名な例として、ロブサン・ランパの「第三の目」があります。私は、この転生の話もこれと同類であろうと考えているのです。チャーチワードやアダムスキー、ブラヴァッキーと同類ということですね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%96%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%91 こういう話を、各国からの通信や新聞記事として集めた先達として、チャールズ・フォートが有名ですが、フォートの集めた荒唐無稽な事例の多くはその後起きていません。これは、一般的な超常事例と言うより、面白い記事を集めてしまったためだと思います。 こういった事例を現代のコミュニケーションのレベルで判断するのは大きなまちがいの元です。イアン・スティーブンソンにしても、セミル・ファーリシに直接ヒアリングしたわけではないでしょう。というより、ほとんどの事例が文献調査だと思います。転生を証明するには文句のない一つを示せば良いだけですが、スティーブンソンが「前世を記憶する子どもたち」で事例の量を集めたと言うことは、質を主張できる事例がなかったのだと判断すべきだと思います。 これは、オカルト一般に対するかなり辛辣なツッコミになると思っています。 霊にしたってUFOにしたって、文句の付けようのない事例がたった一個あれば済むのに、ほとんどのオカルト論者は質より量で語ります。そんなわけで、懐疑派は悪魔の証明に挑まなければならないのです。
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- ultraCS
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うわ、懐かしい話。 これを最初に読んだのは、1970年前後で、多分、黒沼健の「世界怪奇実話」や大陸書房のオカルト書あたりだったと思います。それとも、少年誌の怪奇コーナーかも知れません。まあ、このように、この話自体はある程度広まっていた話です。で、おそらく話のネタ元はフォートの後継者達の誰か、変わった話の蒐集家の誰かだと思います。こういう人達が世界のニュースの短信などからこういうのを集めて、じつわしゅうのようなものとして出版していました。黒沼氏がこの話を引っ張ってきたのもおそらくこういう書籍でしょう。 スティーブンソンにしても、古い事例はこういった実話本、新しい事例は精神分析や精神医の学会誌から集めたようです。しかし、スティーブンソンが研究した時点では既に紙の上の事例で評価しようがありません。股、こういう古い時代では、平気で嘘を書く記者は珍しくありませんでした。そういう意味ではこういう古い事例を使うのは研究の信頼性を大きく損ねることになります(理由は後で)。 で、投稿の事例では、時系列が不整合です。誕生の2-3日前にライフル自殺しているのですから、ほぼ胎児の体の形成が終わって出産を待っている状態です。母斑にしても、髪の毛のない部分にしても、それだけの大きさで形成されるには2-3日では間に合わないと思いと思いますよ。 研究が続いているのは、それだけ研究に足る事例が少ないと言うことで、実際、転生と言われている事例のほとんどが詳細に検討すると根拠のないものとされています。 スティーブンソンの「前世を記憶する子供達」に記載された事例のほとんどもその運命を辿っており、現在、転生を研究する者によると、実際に真性異言を伴う転生事例は、現在の心理学の基準で厳しくスクリーニングすると数例しかないと聞いたことがあります。で、こういった物理現象を伴う転生については、ほぼ完全否定です。 世界で年間に億単位の死と出生があるわけですから、それに比べたら、転生の事例は希有といって良いほど少ないです。そこから考えられるのは ・転生は無い、転生と思われている事例はまちがい ・転生は途轍もなく珍しい ・転生はザラにあるが、研究者の認識が間違っていて気づかない のいずれかでしょうね(私は最初だと思っていますが)
お礼
鋭いご意見ありがとうございます。 確かに、この事例では時間的に、生まれ変わりが成り立たないですね。
補足
この事例はあくまでも一例なのですが、もっとうまくできた事例も数々ありますね。 これら事例が間違いだとしたら、なぜこうしたうまい話が出来上がると思われますか? 子供の語った詳細なことまで一致するので、偶然も考えにくいし、 詐欺をするにしても、その動機がよく分からないし、 質問であげた事例で、時間の不整合がありましたが、ただの子供の誤報なのでしょうか。
- kei74
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>妄想によるフィクションも考えられますが 妄想というより売名かカネ儲けでしょう。 >傷跡も一致するケースがたくさんあるのが不思議 そのケース全てが真実とする根拠は? 壺を売りつけられないよう気をつけて下さいね。
お礼
再度ありがとうございます。 ただ、40年もわたって、この研究がアメリカの由緒ある大学で続いているのです。 詐欺だとすると、そこまで根気よく続けられるのでしょうか? 売名のためといっても、暴露されて汚名を得る危険性を背負って、スタッフ総勢で詐欺を続けられるのでしょうか? しかし、「生まれ変わり」か、「詐欺」か、となると、「詐欺」の方が現実的なのは確かですね。
- kei74
- ベストアンサー率19% (166/848)
>何か解釈できますか? 1. 単なる偶然。 2. 話の一部にウソがある。 3. そもそも話し全体がフィクション。
お礼
ありがとうございます。 こうした事例がたくさんあるので、偶然ではないでしょう。 妄想によるフィクションも考えられますが、傷跡も一致するケースがたくさんあるのが不思議です。
お礼
再度御回答ありがとうございます。 セミル・ファーリシの事例は古いもので文献調査だと思いますが、新しいものでは、 スティーヴンソン博士の研究を継いでいるタッカー氏の共同研究者、ハーラルドソンが調査し発表したものがあります。 スリランカのプルニマという少女は2、3才の時、前世について20件程の発言をした。それによると、男性の線香職人で、アンビガとゲタ・ピチチャという二種類の線香を作り、自転車で線香を売り歩いていた。230キロ程離れたケラニア寺の川向こうに住んでいた。大きな車にはねられ死亡した。などがあった。 ケラニマにゆかりのある教師がこの発言と一致する故人を、ケラニマで探し出した。三軒の線香業者のうち一軒で、アンビカとゲタ・ピチチャを作っていて、店主の義弟であったジナダサが、線香を市場に運ぶ途中バスにはねられ死亡していると判明した。 ハーラルドソンはプルニマが9才の時に調査を始めた。プルニマが語ったと両親が証言した20項目のうち、14項目はジナサダの生涯と符合することを確認した。また彼はジナサダの検死報告も入手した。そこには、左の肋骨が折れ,脾臓が破裂し、右肩から左下腹部まで袈裟懸けに擦過傷があったと記されていた。これは、プルニマの胸と肋骨の上の母斑と一致した。 この事例では、230キロも隔てて暮らすこの二家族は全くの他人同士ですし、ジナサダの仕事や死についてプルニマが知る方法はなかったでしょう。また両親さえ聞いたことのないという、二種類の線香の商標名を2、3才のプルニマが知っていたのは奇妙な話です。ハーラルドソンの調査の範囲ではプルニマの住む町にそのような商標の線香はなかった、とあります。 発言がどれだけ事実か、の検証なのですが、プルニマが語った20項目のうち3つは不正解、残る3つは不明とあります。14項目は当たっていたのですから高確率だと思います。 といっても、これも二家族による作り話の可能性はあるわけですから、結局文句のつけようのない事例はないのでしょうね。