日本ではあまり報道されていませんが、世界的に温暖化している、CO2を減らそうという機運を作った2001年のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)という組織の発表した気候変動のグラフが、データを意図的に改ざんしたものであるというスキャンダルが発覚して、欧州では「温暖化は疑問である」という風潮が主流になっています(2010年以降)。日本の鳩山前首相が残留日本兵としてCO2削減に一人立ち向かっている漫画などが書かれて笑いものになっているそうです。
気候変化は非常に複雑で微妙な現象で、様々な要因が考えられ、20世紀初頭から起こったとされる世界的に顕著な気候の上昇というのはICPPの捏造だとわかってからは、都市の熱島現象を別にして実際には認められないというのがコンセンサスになりつつあります。温暖化があるとしても、少なくともCO2 だけが悪者だという証拠は科学的には証明されていないのが現状です。
CO2 削減というスローガンには良い面もあり、また経済的、商業的にこれを利用しようという政治的機運もあって、しばらくはこの動きは止まらないかもしれませんが、少なくも廃熱が莫大で環境的にも危険な原発の新設、発展途上国への売り込みなどには警戒するべきでしょう。