> エアコンはドライと冷房だったら、どっちの方が電気代が掛らないんでしょうか?
ご回答=>冷房のほうが安い。
多くの方が、間違った認識をされているのですが、ご質問の家庭用エアコンのドライ時の電力使用量です。
エアコンで空気を乾燥させる仕組みは、夏にコップの中に氷水入れてテーブルの上に置いておくと結露して、コップの回りが濡れます。
この原理を利用しています。
エアコンでは、一旦、空気を冷やして結露させて空気から水分を抜き取り、その後、ヒーターなどの熱源を使用して再加熱し、元の温度や設定温度に戻すのがエアコンのドライ運転です。
このため、冷房運転よりも、再加熱分の電力量がドライ運転には余計に掛かります。
冷房26℃の場合は冷房機能だけで26℃に室温を下げます。
ドライ26℃の場合は、冷房機能で空気を一旦20~22℃に下げ、その後、再加熱して26℃の室温に調整しているのです。
現在出回っている、エアコンのドライ機能には、3種類あります。
A・再加熱除湿
B・廃熱リサイクル除湿
C・弱冷房除湿
A・再加熱除湿は冷房運転で空気を冷やして結露させて空気から水分を抜き取り、その後、冷やした空気をヒーターを使用して再加熱し、設定温度に調整するエアコンのドライ運転です。
*現在の主流のドライ運転です。
*一番の特徴は除湿能力が高く、洗濯物などの室内干し乾燥にも使えます。
*部屋の中のカビの発生も抑えられます。
*電力使用量が一番多いドライ機能です。
B・廃熱リサイクル除湿
廃熱リサイクル除湿は冷房運転で空気を冷やして結露させて空気から水分を抜き取り、その後、エアコン室外機の廃熱を一部室内機へ再循環させて、冷やした空気を再加熱し、設定温度に調整するエアコンのドライ運転です。
*一部の家庭用高級機種に採用されています。
C・弱冷房除湿は、主に業務用の大きなエアコンや15年以上前の古いエアコンに搭載されていた除湿機能です。
エアコンが吸い込んだ空気を少しだけ冷やし、結露機能で空気から水分を抜き取りそのまま出力します。
ただの冷房機能の微弱運転で、部屋の温度も少しだけ下がります。
*一番の特徴は、電気使用量が一番安いドライ機能です。
運転使用電力は(電気代高い<A=B=C>電気代安い)の順番です。
ドライの性能は(高性能A<=B=>C低性能)の順番です。
一度、お使いのエアコンの取扱説明書をご覧になって、ドライ機能を調べられるのが宜しいと思います。
また、エアコンによっては、AとCの両方が搭載されている機種もあります。
最後に、一番電気代を安くする方法をご紹介します。
・夜、お休みになる場合は、冷房はその機械の中で一番弱く運転して、扇風機を併用し空気の流れを作りましょう。
弱冷房で1~2℃だけ室温を下げ、扇風機の空気循環で体感的に1~2℃程度下げることが可能になり、合計3~4℃位、体感的に冷やす事が出来ます。
・昼、真夏の午後は外の温度が35℃位まで上がる日があります。
このような猛暑時に、室温26℃でエアコンを運転すると、フルパワー運転になってしまい、電気代的に優しくありませんし、何よりも、室温と外気温に差がありすぎて、人体にも負担が掛かり良くありません。
温度差が大きいと夏風邪も引きやすくなります。
このような場合は、ドライ機能で室温を30~32℃程度に設定し、シッカリ室内の空気の湿度を取り去ります。
そして扇風機を効率的に併用しましょう。
フル冷房機能で9℃下げるよりは、ドライ機能でたとえヒーターを使っても3~5℃下げるほうが電気代が安いです。
人の体は、空気が乾燥していると、汗がドンドン蒸発して多少温度が高くても、サラッとしていると快適に過ごせるものです。
扇風機を利用すして空気を循環させれば、とても快適に過ごせます。
反対に、ジメジメしていると、温度が28℃でも暑く感じます。
以上のように、たかがエアコン、されどエアコンです。
上手く使えば、快適に、そして、電気代を安く運転できます。
どうぞ、上手く使いこなしてくださいませ。
お礼
エアコンをつけてるときは、扇風機も回して気流を作ってます。 ドライの方が安いんでしょうか? ドライの形式が「再熱方式」だと電気代がかかると 調べてたら出てきたんですが、自分の家のエアコンのドライが 再熱方式かどうかって、どうやって分かるんでしょうかね・・・。