ベルガモット(アールグレイ)は、基本的には「(香りに)癖のある」フレーバー添加紅茶に分類されるのですが(笑)
紅茶をおおざっぱに分けますと、産地と製法による差での代表的種類が以下。
--インド紅茶--
・アッサム :コクと苦味があり香りが強い
・ニルギリ :さっぱりで軽い香り
・ダージリン:マスカットのような香り、さわやかな苦味
--セイロン(現スリランカ)紅茶--
・ウバ :刺激的な渋味と薄荷のような香り、ミルクティに向く
・ディンブラ :マイルドな渋み香り
・ヌワラエリヤ:緑茶に近い渋み、花のような香り
・キャンディ:渋み、香りとも控えめ
--中国--
・キーマン :スモーキーな香り、渋み少なく甘い
これに、茶葉の加工の仕方(等級)による分類
「オレンジペコ(葉が大きい)」「ブロークンオレンジペコ(やや小さい)」等は、茶葉の状態での分類。
いつの時期に摘んだのか?による分類
「ファーストフラッシュ(初摘み春茶、さわやかで香りが強い)」「セカンドフラッシュ(2番摘み夏茶、味と香りのバランスがよく濃厚)」「オータムフラッシュ(秋茶、味が濃い)」
香りを添加したフレーバーティー
「アップルティー(リンゴの香りを添加した紅茶)」「アールグレイ(ベルガモットという柑橘の香りを添加)」「キャラメルティー(キャラメルの香りを添加)」「マスカットティー」「桃ティー」など
メーカーがブレンドし独自の名前をつけている分類
「トワイニング社の『プリンス オブ ウェールズ』」等
と、だんだんややこしくなっていきます。
アールグレイは、よく日本の喫茶店でアイスティーに使われる茶葉。
というのは、香りが強いのでホットでは敬遠する方がいるのと、紅茶を冷たくした時におこる「クリームダウン(白濁化)」がおきにくい、扱いやすい茶葉だからです。
クリームダウンがおきにくいというのは、渋みの成分である「タンニン」の含有が少ないという事でもあります。
タンニンの少ない紅茶を質問主さんは「飲みやすい」と感じた。香りは強くてもOK。という事のようですので、
質問主さんには同じくタンニンの少ない「キーマン」「ダージリン」をオススメします。
なおワンポイントとして。
紅茶は緑茶と違い、「お湯の温度が100度に近いほど、うまみ香りが引き出される」また「水に酸素が含まれているほうが良い」ので、
水道から汲みたての水を、グラグラに沸かして淹れると、おいしい紅茶になりますよ。
緑茶用の90度くらいになっている保温ポットのお湯では、おいしく淹れられません。
お礼
詳しい説明ありがとうございます。 ダージリンは冬場ホットで飲んでました。 なのでアイスで試してみます。 熱い温度で淹れてみます。 ありがとうございました。