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LDL-Cの値
LDL-Cの値 LDL-Cの値が基準70~119なのに対して 私は54でした。 これは体で、どのようなことが起きているのでしょうか? 教えてください。
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samasoni様がどこまでご存じかわかりませんので、一から順を追って説明します。 (くどかったら最後の一行だけ読んでください) よく、コレステロールにはLDL(悪玉)とHDL(善玉)の2種類がある、なんていいますが、厳密にいうとコレステロールそのものが2種類あるのではありません。 コレステロールは、食事によって体の中に取り込まれますが、油みたいな物質で血液に溶けてくれないため、そのままでは血管から組織に運ぶことができません。 そこで人間の体は、このコレステロールをアポタンパク質やリン脂質と呼ばれる物質などと混ぜ合わせ「リポタンパク質」という血液に溶ける物質に作り変えます。 で、このリポタンパク質を作るのに、コレステロールを他の成分より多めの割合で混ぜて作ったものがLDL(低密度リポタンパク質)になります。 逆にコレステロール少なめの割合で作ったものがHDL(高密度リポタンパク質)です。 (つまり、LDLやHDLのLとHはHIGHとLOWということです。) 要はどちらも同じコレステロールからできているものなのです。違うのは割合になります。 で、それぞれの仕事は何かというと、 LDLは組織にコレステロールを運ぶ仕事をやっています。 HDLは組織から肝臓にコレステロールを持ち帰る仕事をやってます。 どちらも必要な仕事ですが、HDLに比べてLDLが多くなってしまうと… 組織にコレステロールがたまってしまいます。これが動脈硬化に繋がります。 で、ここでようやく本題なのですが、 LDLが少なすぎるというのは、つまり、組織にコレステロールがたくさん運べない状態ということです。 運ばなくてもいいんじゃないかと思われるかもしれませんが、ホルモンの一部(性ホルモンやステロイドと呼ばれるもの)やビタミンDは、コレステロールを原料に作られています。また、人の体の生体膜にもコレステロールが使われています。つまり、運ばれないのも良くないということです。 実際、少なすぎると癌や呼吸器の疾患によって死亡するリスクが増えるというデータもあるそうです。
お礼
全く知りませんでした。 かなり詳しくしていただいたご回答、 大変にありがとうございました。