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向陽社という出版社を探しています。
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私は単なる素人であり、事情を知る者ではありません。しかし、少し思い当たることがあって、それは「友好商社」という存在です。戦後しばらく日中間には正式な国交がなく、民間の貿易はあったものの、「雪江堂」や「荻村商店」などの独特な会社が仲立ちをしていました。向陽社もその流れではないかと思うのです。 「向陽社」で検索すると、右翼の巨魁・頭山満らが結成した団体(有名な「玄洋社」の前身)が多くヒットします。しかし、根気よく検索すると、それとは別に同名の出版社があったこと、中国関連などの本を出していたことがうかがえます。古本として何点かヒットします。また、その会社は今はないそうです。いつなくなったかは残念ながら分かりません。 日中学院報 2008年2月号 http://www.docin.com/p-23746528.html (引用開始) 今はないんですが、昔、向陽社という会社があって、そこで働いている人が何人かいたんです。 (引用終り) (社)日中科学技術文化センター - 役員名簿 http://www.jcst.or.jp/jyouhou.html?category_id=29 これを見ると、この社団法人の理事長から顧問になった「韓慶愈」という人物がいることが分かります。在日華僑の大物だそうで、(株)向陽社の元社長でした。また、常務理事の中田龍光も(株)向陽社の元社長だったことが記されています。社団法人と株式会社の違いはありますが、人的につながっているわけです。 おそらく、向陽社は(手塚治虫の版権を持っていたというよりも)日中間で代理店のような働きをしたのではないでしょうか。それが「友好商社」ということです。そのような日中文化交流の機能は、日中科学技術文化センターなどに引き継がれていったと思われます((株)向陽社と(社)日中科学技術文化センターはしばらく並存していました)。
お礼
Ganymede様 すごい。友好商社ですか、勉強になりました。 確かにいくつか中国向けの書籍を出していたようですが、そのほかの情報があまり無かったので 非常にありがたい情報です。 ありがとうございます