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遺伝子汚染の問題とは?種の定義における例外とは?
- 遺伝子汚染について調べていると、その問題点がよく分からないことがあります。遺伝子汚染とは、ある地域の種が別の地域の同種と交雑することを指します。これを人間に例えると、黄色人種と白色人種の人が結婚することに相当します。
- 遺伝子汚染の例として、タイワンザルとニホンザルの交雑が挙げられます。ただし、種の定義は「互いに繁殖可能な個体群の集まり」とされており、タイワンザルとニホンザルを別の種として扱うかどうかは議論が分かれています。
- また、イノシシとブタという異なった種の交雑で生まれるイノブタという生物が存在しますが、これも種の定義から考えると矛盾しているように思えます。種の定義には例外も認められることがありますが、それまでの判断基準やガイドラインはまだ明確にされていません。
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質問者が選んだベストアンサー
ご質問者さんの「種の定義」が間違っています。 マイアの定義による種とは,「相互に交配しあい,かつ他の集合体から生殖的に隔離されている自然集団の集合体」です。一番重要なことは、自然条件下で生殖的に隔離されていて遺伝子の交流がない集合体です。遺伝子交流があるか無いかを知る手段としまして「形態」や「行動」や「生理的性質」等から判断するわけです。 カニクイザルもタイワンザルもニホンザルも人為交配は可能です。しかし、自然条件下ではそれぞれ生息域が大陸、台湾、日本と地理的に隔離されています。ですから上記の3種は、生殖的に隔離されていますので明らかに別種です。イノシシ(野豚)と豚は人為的な生殖的隔離です。これを品種と言います。 話はそれますが、真冬に地獄谷の温泉につかるニホンザルは、サルの中で唯一寒冷地適応しているから湯冷めしないのだと京大の研究者から教えていただきまして「タイワンザルは湯冷めするのかね。」と馬鹿な質問をしましたが、答えが知りたいですね。長年の疑問です。そのうちご質問の遺伝子汚染で湯冷めするサルが登場するかも知れません。
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- h_bopper2002
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「遺伝子汚染」の定義は、人間が自然に対して何らかの操作を行った結果として「ある地域の種が、別の地域の同種と交雑すること」が正しいと思います。特に人間の経済的活動の結果として不自然な交雑があった場合に、それを非難するような意味合いがあります。批判的意味合いが含まれない「遺伝子移入」という言い方もあります。
お礼
遺伝子汚染の定義に関するご回答、ありがとうございました。 不自然かどうかがポイントなのですね。 となると、人によっては、汚染に相当するのか、移入に相当するのか、 見解が異なる可能性があるのですね。 今後は、その点も注意しながら勉強していきたいと思います。
「種」の定義について再度「生物分類学」の専門の教科書をお読み下さい。 交雑した子に繁殖力の問題が一切無い場合それらは「亜種」でさえありません。
お礼
早々のご助言、ありがとうございました。 分類学関連はさらっと目を通しただけで、かっちりとは読んでいませんでした。 もう少し、深く、分類学の参考書を読んでみます。
お礼
種の定義が間違っているとの指摘、ありがとうございました。 例え交配が可能であっても、地理的な隔離等があれば、それは 別の種とみなすのですね。 勉強不足でした。 興味深い、エピソードもいただきまして、ありがとうございました。