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倒産した取引先の貸倒引当金処理についての困りごと
- 会社経営者が、倒産した取引先の貸倒引当金処理に困っている状況です。税理士からは、貸倒引当金として処理するようアドバイスがありましたが、以前は貸倒しない予定だったので準備をしていませんでした。また、税理士からは現金が合わなくなるため、社長自身の口座から会社の口座に現金を入れるように言われましたが、疑問を感じています。
- 取引先からは回収ができないことが明白なため、経費の立て替え分だけでも回収したいと考えていますが、現金収入が減り、赤字になるため、銀行からの融資が必要です。ただ、貸倒引当金を損金として扱うと赤字になり、融資の審査に影響が出る可能性があるため、心配しています。
- このような状況で取るべき処理方法や融資の可能性について、アドバイスをいただきたいです。
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konaka-hさん、こんにちは。 経理処理はいくつかあります。 まず原則から 債権(売掛金及び未収入金)がある場合、今までの貸倒実績から率を計算し、債権に掛けて貸倒引当金を計上します。 決算仕訳 貸倒引当金繰入### 貸倒引当金### 貸倒引当金繰入が経費科目、貸倒引当金が評価勘定となります。評価勘定は難しいので、資産のマイナスと考えて下さい。この場合は債権の減少と考えます。 翌期に貸倒が実際にあった場合に、貸倒引当金計上以内の額であれば引当金を取崩します。 貸倒引当金### 売掛金等### 引当計上以上に貸倒があった場合は、引当金を全額取崩し、上記に加え 貸倒損失### 売掛金等### となります。 以上が簡単な貸倒の説明です。 以下からは、実務的な話です。 >それで、この税理士さんより、でも、「前期、請求書を出して、売上が立っているから、現金が合わなくなるから、社長さん、現金を自分の口座から会社の口座にいれてください。」 税理士がこんな話をしたというのが驚きです。 恐らく、話をかなりハショッテいると思います。 社長様が、如何しても今回黒字にしたいと強く言われて、苦肉の策として、業者から入金があったように見せかけるために、言ったのだと思いますが(貸倒損失を計上しなくていいため)、会計的にかなり危険なことだと思います。このあたりは税理士にもう少し説明をして頂いて、納得したうえでご判断するべきだと思います。上の文章だけでは私も判断できません。 対、金融機関ですが、決算書が赤字であれば確かに融資は厳しですが、今期の事業計画がしっかりしていれば、既存の金融機関であれば見込みが無いわけではありません。新規の金融機関は厳しいかもしれません。 ただ、失礼ですが、原則に従って決算書を作った時に、赤字になれば、今の会社の状況が、そういうことだということです。多少、帳簿を作ることは可能ですが、決算書の本当の意味を忘れてはいけないと思います。数字は嘘をつきませんから。 最後に、御社のご発展をお祈り致します。
お礼
お忙しい中、ご回答いただき、ありがとうございます。貸倒~の考え方、わかりやすく教えていただきまして、ありがとうございます。 また、税理士さんの言葉ですが、ご指摘のように多少はしょっておりますが、話した解釈を簡単に明記しました。弊社としては、初めての貸倒なので、どうしたらいいかわからないため、赤字は赤字で、そういう状態なので、しょうがないと思っており、どうしても黒字にしたいわけではありません。 帳簿の問題ではなく、社員に給料が払えなくなってしまうから、なんとかしないと・・・と考えております。今後の融資に関しても、アドバイスをいただきまして、ありがとうございます。 また、近々税理士さんと会うので、今一度、よく説明を聞いてみます。 また、会計の本を改めて、読み返してみようと思います。 気持ちが少し楽になりました。本当に、ありがとうございました。