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人気球団へのターニングポイント
人気球団へのターニングポイント ロッテと言えば、川崎を本拠地にしていた頃は、失礼を承知で言うと不人気球団の代名詞のようなイメージでした。千葉へ移転した当初も、まだそんな感じだった気がします。 それが、気がつけば熱いファンで毎試合のように外野席を埋めるようになりました。今では阪神ファンの次に熱狂的といっても過言ではないでしょう。 とは言えこれだけ短期間の間に不人気球団から人気球団へと押し上げられた例は、やはり珍しいのではないかと思います。 一体なにがきっかけで、これだけのファンを持つチームに変貌したのでしょうか。 (もしかして、連敗ワースト記録を止められなかったジョニー・黒木の涙?)
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自分は熱狂的なマリーンズファンを自認していますが、ファンになったのは千葉に移転してからです。それまではライオンズファンでした。他の方がおっしゃっているように、川崎時代は「ドラフトで拒否られても仕方ないよなぁ」と思うほど魅力のない球団でした。(川崎時代からのファンの方ごめんなさい) 私の家は、マリンスタジアムの花火が見えるくらい近い場所にあり、「こんなに近くにプロ野球球団が来るのなら応援せねば」というのが、ファンになったきっかけです。 移転初年度はたくさんお客さんが入りました。私と同じ気持ちの方や、移転したての話題性が理由でしょう。でも、それだけでは当然長続きしないんです。実際、観客動員の減少は数値的なデータを見るまでもなく、観戦に行ったときに肌で感じていました。今はおそらくないと思いますが、平日のナイターで、試合開始後だってマリン脇の駐車場に車を入れられたこともありました。自分の気にいった席を取るにも、試合開始30分前くらいにマリン入りすれば十分でした。 なぜ、そんなに人気がなかったかというと、一番分かりやすいのは、弱かったからです。勝てない球団でも固定ファンはいますが、観客動員数を増やすためには、+αの「浮動票」みたいな数が欠かせないと思います。確かに1995年と2005年シーズンは席が取りにくくなりました。試合開始1時間前に行っても、それまで座れていた席が取れなくなりました。しかし、1996年からしばらくの間と2006年からの何年かのシーズンは、席が取りやすくなっています。何年も続けて同じスタンドに行っていると、顔なじみができたり、「あの人また来てるな」と思う人がいたりするものですが、そういう人ってそう多くないんです。だから、野球にそれほど深く興味がない人を、「またスタジアムに来たい」と思わせることができるか、が鍵でしょう。まあ、そんなことは、私が言わなくても、いろんなところで論じられています。 それは、球団主導のファンサービスも大きいですけど、選手のプレーも重要ですね。正直マリーンズの選手は下手でした。競技経験のない私でも呆れるようなプレーや、覇気を感じないプレーもたくさんありました。今では考えられないことですが、そういうプレーに対する「抗議」として、応援団が応援をボイコットすることもよくありました。 応援団の話が出ましたが、応援団の力も大きいと思います。応援の形態やマナーのよさについては度々メディアでも取り上げられ、15日のG+の中継でも触れられていましたね。でも正直、千葉移転の頃の応援団はあまりマナーがいいとは言えなかった。故意か偶然か、大きな応援旗のポールが警備員の顔を直撃したのに、謝りもしなかったのを見たこともあります。あれはマリーンズファンとしてとても嫌でした。 それも徐々に変わってきて、誰もが参加しやすい、分かりやすくて楽しい応援を浸透させたからだと思います。チャンス時の連続応援が代表的だと思います。 しかし、マリーンズ応援団の一番の価値は、おそらく12球団の応援団で唯一(違っていたら補足をしていただけると嬉しいです)、相手のアウトのときの「ファンファーレ」(合いの手とでも言うんでしょうか)をしないことだと思います。以前は相手からアウトを取るたびに“ラッパ~「〇アウト、それ!」~ラッパ”とやっていました。それをやめたのは、確か例の18連敗後だと思います。つまり、相手チームへのリスペクトも忘れないということ。どこかの球団の選手やファンが、本拠地で相手チームの優勝に立ち会うことになったときに「帰れ!」コールをしたのとは大違いだと思いました。 長々と書きましたが、ターニング「ポイント」というのはないと思います。「点」ではなく、人気と不人気の大きな振幅があり、その触れ幅が小さくなって、今は人気の方で止まっている感じですね。だから何かのきっかけで元に戻ってしまうことも十分考えられます。 人気球団への変貌が一番分かりやすいのは、ファイターズでしょう。ファイターズは、北海道移転がまさにターニングポイントでしたね。
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やっぱり「千葉」という土地柄に合ったのと、フロントもそれまでの「お家体質」から、1995年、日本球界初のゼネラルマネージャーに広岡達郎氏が就任。 その際にテキサス・レンジャーズの監督だったボビー・バレンタインを監督に招聘したりと、かなりの改革をした結果でしょうね。 フロント体質が変わり、お金の使い方が変わり、選手やファン重視となった訳です。元々、実力(潜在能力)があったチーム(選手)が目覚めた、みたいな。
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ご回答ありがとうございました。 このあたりは確かに画期的な改革でした。ガラガラのスタンドから、徐々に観客が増えていくきっかけになったと納得できます。 ファンを増やさない限りは何も始まらないでしょうからね。
- Meegeren
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きっかけは「移転」、人気球団になった理由は「適度な強さ」でしょうね。 かつての西武ライオンズも人気球団でした。 これもきっかけは「移転」でした。 埼玉っていう、いわば野球未開の地(高校野球も弱かった)に降って湧いたように現れたプロ球団でしたから、地元の人気はどれほどのものだったか・・・・ (西武鉄道による利用者の洗脳効果もありましたし) しかし、人気は継続できなかった。 それは「強すぎたから」。 何度も連覇を続けるうちに「慣れ」と「飽き」が生まれてしまい、応援しがいのあるチームに成れなかったんですね。 強くなれば強くなるほど、ファンが離れるって皮肉な現象が起きてしまいました。 元々の場所になかったチームが継続的な人気を得るには、強すぎてはいけない「不安定な強さ」が必要なようです。
お礼
ご回答ありがとうございました。 埼玉近辺の子供たちのかぶる帽子がYGマークからレオマークに急変した様は、私も肌で感じていました。 確かにただ勝てばいいってものでもなさそうですね。 阪神ファンやロッテファンがチームに対して示す「親近感」がなければ、今は球場に足を運んでいるファンも、いつかは別のチームに行ってしまうのでしょう。
- agthree
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もちろん強いチームになったということは必須なのでしょうが、フロントがかなり努力をされています。 http://www.tkc.co.jp/senkei/backnumber/0602/interview.htm 地元との連携や、ファンサービスなどとの相乗効果で、人気が上がったのだと思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。
- layy
- ベストアンサー率23% (292/1222)
昔ドラフトかトレードで「ロッテは嫌」発言ありましたよね?。 昔ながらの「人気のセ、実力のパ」が変わってきていると思います。 パの方がファンサービス良いとの結果も出ていました。 ジョニー氏もそうだしバレンタイン氏の成績効果、 MLBで里崎ら知名度アップもある。 ロッテに関しては在京日ハムが札幌へ行きましたので パリーグ野球観戦ファンが千葉へ移ったのかなあとも判断できます。 千葉マリンも、1年目、それ以降も何度か行きましたけども、 当時は徒歩しかなく、なんとも駅から遠いなあとイメージが残ってましたが 今ではバスあるし開けてきて集客ありますね。 ※行ったのは外野でなく内野2階でした。これからは風が心地よさそう。
お礼
実際、バスがないと行きにくいところにありますものね。バス待ちのあたりで応援歌が流れて、気分が高揚されるのもいいと思います。 甲子園の外野スタンド再上段も浜風が気持ちいいです。今ほどスタンドが埋め尽くされていなかった時代は、ゲームそっちのけで寝そべっていたものですが。
いやジョニーの涙は確か2000年より前のはず。 今のマリーンズの人気が急上昇したのはやはり一度フロントとの確執で監督を止めさせられたボビーが監督に復帰し、チームが勝ちだした2004年からだと思う。 結局のところ、勝つことが人気が出だす一番の材料なんです。
お礼
2001~2年頃にマリンスタジアムに観戦に行った時は、ライトスタンドを覆った白い衣装が揺れているのを、レフトスタンドの端から見て驚いた経験があります。この頃は既に今の応援体系ができたいたのかなって。
お礼
ご回答ありがとうございました。 なるほど、他チームのファンが流れてきたという例もあるんですね。 私も西宮球場があった近くに住んでいたので、けっこう見に行ってました。ブレーブス子供会だとタダで入れますし。でもブレーブスそのものにはあまり思い入れはなかったかな……。ゲーム中に友だちとスタンド裏でキャッチボールをしてたぐらいですから(笑) そんな経験から、地元の方がファンとして定着しない理由はわかる気もします。ただブレーブスの人気がなかったのは、阪神という魅力ある球団がすぐそばにいたこと、チーム自体が玄人集団というイメージで親近感を感じられなかったという理由によるものが大きいと思いますが。 このあたりは、No.5 の方がおっしゃるように「強すぎる」西武にも通じるところがあるでしょう。「弱かった」ロッテとは逆に。 回答者様のお答えから、ブレーブスやライオンズのようにならなかった理由として「下手な選手には抗議の意を示すこと」が大きいのではないかと。逆に、チームに対して強い愛着を示している証だと思います。選手がたくましくなるわけですよね。 少なくとも阪神の応援では、相手をリスペクトすることなど無いかと……。ピッチャーが2ストライクをとったら「ウー、サンシン!」とかコールするし。自然とクリーンな応援が出来るマリーンズファンが羨ましくなります。 千葉移転前からこれまでのロッテをずっと見続けていた方からの、実感のこもった回答を聞くことができ、とても参考になりました。