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形容詞相当語句が一語の時は修飾する名詞の前に置くのではないでしょうか?
形容詞相当語句が一語の時は修飾する名詞の前に置くのではないでしょうか? 鬼塚のミラクル英文108に 「この部屋には空いている椅子はない」 「There are no chairs spare in this room.」 という表現があったのですが、 「chairs」という単語を修飾している形容詞相当語句はspareの一語だけなので、 chairsの後ろではなく、前に置くのではないでしょうか?
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専門用語を用いる場合には、その定義が使用者の間で共有されていなければ誤解や混乱を招く元になってしまいます。 形容詞の働きを説明する場合に「限定用法」と「叙述用法」という表現を用いることがありますが、この表現は文法学者や使用される環境によって異なることがあります。 【主に学校現場】 限定用法:名詞の前か後に置かれて、その名詞の意味を限定するもの 叙述用法:SVCやSVOCの英文において「補語」の働きをするもの 【一部の専門家や文法学者】 限定用法:名詞の前(左側)に置かれて、その名詞の意味を限定するもの 叙述用法:名詞の後(右側)に置かれて、「補語」の働きをしたり「名詞を修飾」する働きを持つもの 前者では「名詞の位置とは関係なく、名詞の意味を限定するのかまたは補語の働きをするのか」が判断の基準ですが、後者では「形容詞と名詞の位置」が判断の基準になります。これはそれぞれの定義を主張する学者の意見の相違ですから、私たちがその正当性を議論してもどうなるものでもありません。 もし私たちが「限定用法」や「叙述用法」という用語を用いる場合には、どちらかの定義で話を進めるのかということを議論の前に明確にすることが必要です。【学校現場】の定義が浸透している普通の日本人の学習者に、【一部の専門家・文法学者】が主張している定義を用いても、その議論(またはやり取り)は不毛のものになってしまう可能性が高いからです。 ただし、今回の問題を考える場合には、そのような「限定用法」とか「叙述用法」という言葉を用いる必要はないように思われます。もっと別の観点で考えることで、ご質問の疑問は説明が可能だからです。 前置きが長くなってしまいました。本題に入ります。 お尋ねの英文で用いられている「形容詞」の「spare」を英々辞典で調べてみましょう。次のような説明と例文が紹介されています。 説明:[usually before noun] not being used or not needed at the present time: 例文:I'll go and see if there are any spare seats. これは「現在使用されていない(=空いている)」という意味で用いられる場合は、「spare」は名詞の前に置かれることが多いということを示しています。 したがって、お尋ねの英文は「There are no spare chairs in this room.」と書くこともできることがお分かりになるのではないでしょうか。 では、お尋ねの英文のような語順になっているのは何故でしょうか。それは形容詞は置かれる位置によって表す意味が異なることがあるという理由のためだと思います。このことについては少し説明が必要です。 形容詞(または現在分詞や過去分詞)というものは、一般的に名詞の前に置かれた場合には「恒常的または分類的な意味」を、名詞の後に置かれた場合には「一時的な状態」を表します。 上記の英々辞典の説明にあるように、「spare」という形容詞は通常は「名詞の前」に置かれるものとされていますが、その「今使われていない」という意味を考えると「名詞の後」に置かれても不思議ではありません。 ご質問者(を含めて多くの日本人学習者)は「形容詞(や分詞)は、単独の場合は名詞の前に置かれるはずだ」とお考えになると思いますが、実際には、「形容詞(または分詞)は、単独の場合でも名詞の後に置かれることがあります。それは、その形容詞が「一時的な状態」を表す場合です。 (1) Those present were all surprised. (2) The people singing were students. お尋ねの英文も同じようなものだと考えることができます。「There are no chairs」の後の「spare」は「形容詞」ですが、「一時的な状態」を表すと考えられるために単独であっても「chairs」という名詞の後に置かれているのだと考えられます。 なお、「spare」には別に「予備の」という意味がありますが、この場合には「一時的な状態」を表すとは考えられませんので「名詞の後」に置かれることはありません。 (3) a spare key (4) a spare tyre また、「my spare time」という表現は「働いている時間」との対比で「分類的な意味」だと考えられますので、「名詞の後」に「spare」を置くことはしません。 専門的な説明が多くなってしまいました。それだけご質問の「形容詞の位置」の問題は奥が深いということの表れだと思います。ご参考になれば
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- wind-sky-wind
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一語だろうが、二語以上だろうが、形容詞の後置というのは叙述用法だということです。 I bought a book different from yours. とあれば、a book (which is) differnt ~ということであり、 S is different という叙述用法として用いられている。 後置修飾とはいうが、限定用法ではない。 something は後から修飾といいますが、 限定用法でしか用いられないような形容詞は置けません。 those present で「出席者」となるように、叙述用法で「出席して」という意味になる present も後置なら those を修飾することができます。 no spare chairs なら限定用法ですが、 no chairs spare なら叙述用法。 no chairs (that are) spare と関係代名詞を補って説明することがあると思います。 特に SVOC のような場合でなくても、名詞+形容詞と後置すれば一種のネクサスの関係(主語と述語の関係)が生まれると言ってもいいです。 「部屋があって(no ですが)、その部屋は空いている」ここに「部屋が空いている」というネクサスが成り立っている。
お礼
回答ありがとうございます。 同じ本では 「空いた時間」 を 「my spare time」 という表現もあるのですが、 これも「my time spare」となっていても問題ないのでしょうか? また、 >no spare chairs なら限定用法ですが、 no chairs spare なら叙述用法。 no chairs (that are) spare と関係代名詞を補って説明することがあると思います。 の箇所でno chairs (that are) spareの語順でも問題ないことが理解できたのですが、 no spare chairs ではspareという形容詞相当語句は限定用法で、 no chairs (that are) spareでも(that are) spareという関係詞句も 関係代名詞の限定用法でchairsを修飾している、 つまり(that are) spareという形容詞相当語句も叙述用法ではなく、 限定用法とみなしたらよいのでしょうか? ただ、分からなくなったのはもしも that are spare と書かれていれば、2語以上の形容詞相当語句となるので、 chairsを後置修飾するのは分かるのですが、 that are が省略された場合は形容詞相当語句がspareの1語になりますが、 そのままchairsを後置するということでしょうか? 加えて、 no spare chairs no chairs spare も文法的に間違いがないとしても、 両者には何かニュアンスが異なるのでしょうか?
- spring135
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There are no chairs to spare in this room. toがぬけています。
お礼
回答ありがとうございます。 再度本を確認したのですが、toは記載されておりません。 誤植なんでしょうか?
お礼
回答ありがとうございます。 丁寧に解説していただき、すっきりと理解できました。