kohiminさん、こんにちは。
葬式用の数珠は、地方にもよりますが地味な玉が無難です。
材質は、黒檀・紫檀・鉄刀木(たがやさん)などの唐木が比較的安価で耐久性もあります。もう少し高級だとシャム柿という素材も落ち着きがある色で葬儀・法事ともに問題なく使えると思います。
白檀・梅・つげは、唐木にくらべると重厚感に欠けるので一生ものとは言えないと思います。
星月菩提樹などは比較的高級ですが、使い込まないと白っぽいです。しかし長期に渡って使うと味わいのある色に変わります。金剛菩提樹は、防虫加工されていないと虫に食われます。(防虫加工が一生ものであるかは不明です。)
石系の素材は、女性向けの素材が多いです。メノー・ヒスイ・珊瑚はあまり男性向けとはいえません。本水晶・茶水晶・(黒)オニキスなどは、男性も用いますが初めての念珠としてはあまりお薦めしません。玉の大きい男性用の石系の玉は重いため、中糸が切れやすいです。
正式念珠の形状は、参照URLを参考にしてください。
kohiminさんの家の宗旨が日蓮宗以外であれば、片手念珠で問題ありません。日蓮宗だけは正式念珠を用いるのが作法です。
浄土宗も「三万浄土」と呼ばれる正式念珠を持ったほうが良いとされています。
その他の宗旨の正式念珠は、浄土真宗を除き持ち方に作法があります。
片手念珠の念珠の房について決まりは無いのですが、浄土真宗の場合は紐房を選んだほうが良いと思います。(片手念珠の紐房が浄土真宗の正式念珠です。男性は、108玉の念珠は用いません。)
私見ですが、「シャム柿・22玉・茶水晶仕立て・正絹頭付き房(もしくは、正絹紐房)」などが重厚感もあり、一生ものとして使える念珠だと思います。ちなみに参考URLの店は、注文時に紐房への変更も受けてくれます。
また数珠を扱う時は、上着のポケットなどに直接入れるのは無作法です。使用しないときは、念珠袋に入れるようにしてください。
ちなみに私の場合は、葬儀用は「素引き黒檀」です。法事・法要用には、夏以外は「星月菩提樹」、夏は「本水晶」と使い分けています。