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「動きが渋い」について
オークションにOA機器が出品されていたのですが、商品詳細に「動きが渋い」との記載があったので 「動きが鈍い」の間違いかと思い質問欄で 「渋い動きってどういう動きでしょうか?時々立ち止まって煙草を喫ったりするんでしょうか?」という質問をしたら 「お前みたいに不真面目な奴は、落札してもキャンセルだ(意訳)」という回答を頂きました。 国語辞典で「渋い」を調べても「鈍い」意味は載っていません。 しかし「動きが渋い」でググって見ると当たり前のように使われていました。半世紀以上生きていますが、初めて聞いた言葉使いでした。 ・動きが鈍いと同義語でよろしいのでしょうか? ・誤用から常用になった用法でしょうか? ・それとも方言から共通語になった用法でしょうか? ・それとも私が半世紀以上稀有な確率でこの用法に出会わなかっただけ でしょうか? 宜しくお願いいたします。
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No.3です。 私の持っている広辞苑(第2版増訂版,1981年発行)では次のとおりです。 しぶい(渋い)→しぶし 「しぶし(渋し)」の2番目の意味として,「しぶって円滑でない。滑らかでない。」とあります。 「しぶる(渋る)」の最初の意味として,「なめらかに通らない。きしる。きしむ。」とあります。 本来は方言ではないと思いますが,全国どこでも使われているかは分かりません。
- Samantabha
- ベストアンサー率61% (560/916)
私は技術系の人間ではありませんが、「動きが渋い」というのは理解できますから、たぶん周囲の人間が使っていたのだと思います。実際、私も何度かは使った記憶があります。 方言の可能性を考えていらっしゃるようなので、参考までに、私は関西在住の40歳代半ばの者です。 使う用例としましては、たとえば自転車のチェーンが錆びて上手く動かなくなった時、家の鍵や錠前なんかがスムーズにかからなくなった時、「何や動きが渋いなあ、油でも差しとこか」みたいな感じ、あるいは木製の机の引き出しが、長年使っていて歪み、引き出しが上手く開かない時など、「この引き出し、渋うて開かん」みたいな感じです。 「鈍い」とは微妙にニュアンスが違います。 たとえば、「宿題を“しぶしぶ”やった」というような時の「しぶしぶ」。こういう感じです。 何とか動くんだけれど、上手く動かない。がたがたいいながら、漸く動く。“しぶしぶ”ながら動く。 上手く言えませんが、「鈍い」とはちょっと違うんです。 動くもの(チェーンや引き出しという“物”)が、“しぶしぶ”動いている感じ。人間ではないけれど、“物”がなんとなくヘソを曲げて上手く動いてくれない時に、よく使うような気がします。 ちなみに、『広辞苑』には、「すべらかではない」という意味として、 声などが、なめらかでない。夫木和歌抄2「うぐひすの声まだ―・く聞ゆなりすだちの小野の春のあけぼの」 とあり、『夫木和歌抄』(検索によれば延慶三年〈1310年頃〉)に“うぐいすの鳴き声がまだ「すべらかでない」”ある用例が載せられています。 誤用なのか方言なのか、そのあたりは専門家ではないので分かりませんが、関西方言は古い言葉がそのまま残っている例が多いので、もしかすると“古語”の部類が生き残っているのかもしれません(このあたりは専門家にお任せします^^)。 最近はあんまりこの言葉を遣うことがないので、関西でも若い方には通じないかもしれません。
お礼
ありがとうございます。 私は、九州出身で現在関東在住、 オークション出品者は北海道札幌でした。 不思議なことに、文面で年配と思われる方達の中にも 私も含めて、全然聞いたことが無い方と当たり前のように 聞いてらっしゃった方がいらっしゃるんですね
私も質問者様と同じような印象を持ったのでちょっと調べて見ました。 小学館の国語大辞典に4通りの意味が記載されてあり、2、に声などが滑らかでない、という例として鶯の声また渋く聞こゆなり<按納言集>とあります。あと1,3,4、は現代に通じる意味です。広辞苑も見ましたが、「しぶって円滑でない、転じてけちである」とあります。機械的な動きが滑らかではないという意味ではないように思えます。むしろ声がすんなりと出ない、といった上記の古語例に近い意味であろうと推定できます。 機械技術者として半世紀近く過ごしましたが、寡聞にしてこのような言葉で「機械の鈍い動き」を表現する例には出会いませんでした。古い用例に関連付けるなら、「機械が円滑に動くはずが、時折りひっかかったりして動き難い場合がある。ちょっと叩けば実用差し支えないくらいには動く」といった状況を表現しているのか、と考えられます。広い意味で「動きが鈍い」と取ることも不可能ではないでしょう。 いずれにせよ、間違いではないのかもしれませんが、一般的ではない表現だと私は思います。当たり前のように使われていると仰るのなら、最近増えてきたのかもしれませんが、意味がうまく他の人に伝えられるかどうか自信がないので、私自身は使用は控えたいと思います。 ご参考まで。
お礼
ありがとうございます。 >機械技術者として半世紀近く過ごしましたが、寡聞にしてこのような>言葉で「機械の鈍い動き」を表現する例には出会いませんでした。 もしかしたら、方言系でしょうか。
- inaba_fuji
- ベストアンサー率42% (31/73)
ANo.1 さん、ANo,3と同意見です。 機械や機器類を扱う人の間で動きが少し硬い場合に 渋いとよく使います。 ANo.2さんの渋いはうまく表現出来ませんが、玄人好みとか、 その道の通好みとか 地味という直接表現の代わりのやんわり と渋いと表現しているように思われます。 機械類の場合に使われている渋いとは多少ニューアンスが違う ように思われますが・・・。
お礼
実際に「よく使われている」と聞いて納得しました。 私もNO2さんと同じ意味しか知らず「渋い動きってどういう動きでしょうか?時々立ち止まって煙草を喫ったりするんでしょうか?」という質問をオークションの出品者にしてしまったので(しかも商品はトラックボール)、このリンクを伝えてお詫びしたいと思います。不真面目ってのは取り消してくれるかもしれません。
意味は,No.1さんの通りです。広辞苑にも載っており,本来の日本語でしょう。 ただし,使われる対象が機械類の場合が多く,一種の専門用語になっていますので,機械に縁のない方は耳にする機会がないかもしれません。
お礼
ありがとうございます。 広辞苑には載っていましたか 「渋滞」や「筆が渋る」や「返事を渋る」の「渋」とは理解できるのですが、「筆が渋い」や「返事が渋い」とは聞いたことがなかったもので違和感を感じました。専門用語になっているので、耳にする機会が無いということで安心しました。ただ、NO1様へのお礼にも書きましたが”大辞林”に掲載されていないということは、上記の動詞から発生した誤用が市民権を経てきているのでは(むずかしい文法は分かりませんが)と思います。半世紀以上聞いたことがなかったんですから(笑)皆さんは、聞いたことがあるんでしょうか?
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
- ベストアンサー率20% (605/2887)
私は半世紀も更に四半世紀足した状態ですが、もう十年も前に46年の一箇所の現役を引きました。 その30数年前十数人の部下を持たされました。小さな大学ですから。 一番若い賢い女性職員が、私の車の色を渋いですね。と誉めてくれました。いや称してくれましたかな。 渋い物腰。いいますね。 具体的にどんなのだろう。対義語は派手だとか、もてはやされるとかでしょうか。 すばやい、小利口、小賢しい、或いは一般受けとか理解されやすいとか。こんなのが対義語でしょうか。 その背広渋いねぇ。渋い咽喉(民謡とか)だねと。いぶし銀。 そんなことを連想するんですが。お庭渋いですね。西洋のは全くそんなのないですね。 渋い動きのOA。機能がしっくり働き、余計なものや派手がないってことかしらね。
お礼
返信ありがとうございます。私もこの「渋い」しかしりません。 わたしの言葉が足りなかったのですが「動きがちょっと渋い感じです。 クリーニングで改善される気もしますが、」ということなので、改善されねばならぬ状態なので、誉め言葉ではないと思います。
- okky0707
- ベストアンサー率22% (34/154)
どのような機器か分かりませんが、 「動きが渋い」というのは何か操作するときに引っかかるとか軋むとか、 動きが滑らかでないことを表す一般的な表現と思います。 辞書にも「動きが滑らかでない」という意味が載っています。
お礼
ありがとうございます。 リンク先確認しました。出てますね。ただ、リンク先のリンク先、大辞林では掲載されていません。何か割り切れない気持ちです。
お礼
No3さん何度もありがとうございます。 「返事を渋る」「筆が渋る」の「渋る」の第一義的な意味のようですね。 「動きが渋い」はもしかしたら市民権を得てきた用法ではなくて、市民権を失ってきてる用法なのかもしれませんね。(素人学説ご容赦) ところで、オークションの出品者にこのページのリンクをおくったところ、 「言葉の使い方の問題ではありません。“時々立ち止まって煙草を喫ったりするんでしょうか?”というのが、真面目な質問といえるでしょうか? からかっているとしか思えませんので、入札はご遠慮ください。」という返事を頂きました。まあ、残念です。