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な嘆かせ給ひ候ひそ の解読

平家物語に いたくな嘆かせ給ひ候ひそ と出てきたのですが、 「せ」が入る理由(給うの使い方?) と 「候ひ」による丁寧を付け加える意義、またその訳への反映 がよくわかりません。

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  • banzaiA
  • ベストアンサー率16% (100/595)
回答No.4

「いたくな嘆きそ」…<そんなに嘆くな>の意。 「嘆く」人に尊敬の意を加える(「給ふ」は尊敬の補助動詞)と 「いたくな嘆き給ひそ」となり、 敬意をさらに添える(「せ」は尊敬の助動詞)と 「いたくな嘆かせ給ひそ」となります。 なので >「せ」が入る理由(給うの使い方?) は、動作主への敬意をさらに添えている、ということになるのでしょうか。 また、 「いたくな嘆かせ給ひそ」という言葉の聞き手に対する敬意(丁寧語)を添えると、 「いたくな嘆かせ給ひ候ひそ」となります。 訳は、みなさんのご指摘の通り、 「(どうか)それほどお嘆きにならないでください。」 ついでに老婆心ながら 「な~そ」は副詞の呼応で、禁止の意。

phang
質問者

お礼

みなさんたくさんの回答ありがとうございます。 趣旨だけ表す文からどんどん意味を加えていくと判りやすいですね。 敬意をさらに添えた上に丁寧語はまた別に付けるんですね。

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その他の回答 (3)

回答No.3

「せ」は尊敬の助動詞「す」。 尊敬語「給ふ」の上につけて「せ給ふ」とし、動作主への敬意をさらに添える使い方があります。 丁寧語「候ふ」は、聞き手への敬意を添えます。訳は「~ます」。今回は「な…そ」の禁止があるので「下さい」。 全体の訳は「(どうか)ひどくお嘆きにならないでください。」

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回答No.2

 な は係り結びで 下に そ がきて 否定  せ は尊敬や丁寧の使役  “どうかお嘆きにならないでください”  

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  • goold-man
  • ベストアンサー率37% (8364/22179)
回答No.1

>「せ」が入る理由 「せ」がないと意味が通じません。(嘆かせる、つかせる、驚かせる→嘆かる、つかる、驚かる) 竹取物語でも「嘆かせ」たてまつらぬほどまではべらむ、とあります。 頼基陳状(PDF) ~こそ つかせ給ひ候ひしか 宇治拾遺物語 驚かせ給へしといふを >給うの使い方 「給う」は当時「給ふ」(はひふへ)です。 >「候ひ」による丁寧を付け加える意義 候ふ(はひふへ) 候はば、候はむ、候ひしか、候ふ、候へば http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q139852483?fr=rcmd_chie_detail です、ますの丁寧語。~でございます。 「比の女子を得られ候なれば、*子とも御名け可被成候。比の上は半打迄女子にてその余は皆男子とように御祈念被成候はいかに」(明治大正昭和初期のこの頃は「候」の下に「はひふへ」をつけない) http://homepage1.nifty.com/~petronius/kana/saurahu_ziturei.html

参考URL:
http://orange.zero.jp/teru.oak/gakusyu/taketori/honbun.html
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