RAW は JPEG よりも高画質か?
私の結論は「RAW で撮っておいて、気に入らない露出、White Balance、RGB Curve を補正して完成させた JPEG 出力の方が高画質と言い切れますし、JPEG 撮りしても結構いぢりますから(笑) RAW は JPEG よりも Data が多くて修正範囲が広いというだけのものであって、決して高画質というものではない。」なのですが・・・。
Audio では「16bit 44.1kHz よりも 24bit 192kHz の方が高音質!」とか Video では「RGB 各 8bit の H264 映像よりも RGB 各 10bit の非圧縮映像の方が高画質!」といった主張が横行し、Camera でも CX Format (1/2.3 inch の約 4 倍) で 274 万画素の NIKON D1 よりも 1/2.3 inch で 1600 万画素の Compact Digi'Came' の方が高画質と受け取られがちな「画素数至上主義」的な常識があるのですが、今までのところ Camera 分野では「SLR (Single Lens Reflection:一眼レフ) Camera は Compact Digi'Came' とは一線を画す構造なので画質が良い」みたいな不確かな理解で SLR 機と Compact Digi'Came' との違いが認識されてきたようであるものの、Mirror-less や Nono SLR などといった Lens 交換型 Compact Digi'Came' が普及してきた現在は RAW Format の位置付けが Audio や Video のような盲信めいた常識に支配されてしまうのではないかと危惧してしまいます。
人の感覚 (視力) がそれほどまでの解像度を持っていないという論理以前にそれほどの解像度で表現できる Monitor Display も Printer さえもないのですから、RAW Format は気に入らない色を呈する画像 Engine の癖を Color Curve 修正で補正したり、細かい設定ができない露出や White Balance (色温度) を補正したりする上で補正範囲を細かく且つ広く取れる便利な Format というものでしかなく、決して JPEG 出力よりも高画質などと言えるものではないと思っています。
実際、近頃は愛機 PENTAX Kr よりも友人より安価で譲ってもらった SIGMA DP2X を持ち出す機会が多くなっているのですが、ISO 1600 ぐらいまで RGB 各 12bit を Full で出力できる Kr の RAW 出力よりも、ISO 400 ぐらいで階調表現に頭打ちが来て実質 RGB 各 10bit ぐらいしか Dynamic Range を感じられないことから RGB 各 8bit の JPEG 出力にするのに結構苦労を強いられる(汗) SIGMA DP2X の方が「画質」という点では遥かに高画質であることに舌を巻いている日々です(笑)。・・・勿論、修正範囲の広い Kr の RAW Format の方が満足の行く JPEG 完成画像を多く得られるのですが、水滴と Glass と透明 Plastics の透明感の違いを同一画面内に表現するといったような Kr では殆んど期待できない画像を運良くピタリと決めた時の DP2X 画像の質感には圧倒されっぱなしです。
画質という言葉の定義を奈辺に採るかで感想も変わってくるものとは思いますが、Audio の質問欄への回答に Camera の RAW と JPEG の違いを例に取って「収録される Data はそんなに広い Dynamic Range があるわけではないので容器が大きければ質が良くなるわけではない」という趣旨の説明に失敗した感があるので(笑) Camera の分野に於いても「RAW は JPEG よりも高画質が常識なのかな?」と思い、質問させていただきました。
質問と言うよりも Enquete みたいな質問で恐縮なのですが、みなさんは「RAW は JPEG よりも高画質と認識するのが常識」なのでしょうか?
お礼
「縮小専用」で問題解決です。 ありがとうございました。