お礼と共に耳寄りな情報をいただきありがとうございました。現在のジェット推進無人偵察機のほかに、プロペラ機のUAVも開発中ということで非常に意外な驚きでした。
現在防衛省は無人偵察機の運用をBMDのカテゴリーに大きな比重を置いていますので、その意味でも地上からのSAMによる被害を防ぐための高高度偵察運用を、まだ要素研究の域を脱してはいないとはいえ最終目標にしているようです。つまりジェット機型のUAVを採用するということは、将来的には高高度での運用を主眼にした布石であるということになります。
しかし考えてみれば現在日本国内でのBMDにおける防衛上の資源として、在日米軍の監視体制の共用、日本独自の偵察衛星(とはいえ実用性はかなり?ですが)、さらには直近の資源としてE767の供用と、それほど高高度無人偵察機の必要性が感じられないのが現状だと思われます。
翻って低中高度での滞空型UAVは、南北に長い日本列島を監視・探知するに非常に適した機体であり、これも長大な海岸線からの進入や無数の島嶼の占拠を試みる外国武装勢力の大きな抑止力にもなります。
つまりそういう意味で防衛省に本気度が見えないということなのです。本気でUAVを有効な国防資産としたのなら、まずは消耗が激しくともすぐに補給できる安価で使いやすい低中高度滞空型UAVの開発が先決だという事なのです。
世間を騒がす意味でのニュースバリューは大きいですが、現実的な安全保障に対する脅威度から言えばそれほどでもないBMDより、少人数でのゲリ・コマ事案に対する対処のほうが目の前の深刻な問題です。
それなのに今回のような試作機を見るにつれ、これまでの防衛省の最大の欠点の一つである、重厚長大的な発想からまったく抜け出せていないのだなと感じた次第です。BMD関連の研究開発はその予算の桁が他のそれとは段違いで、騒げば騒ぐほどは金になりますからね。
さらに今後今回のニュースのタイプのUAVが、円滑に自衛隊で運用されるかといえばこれも甚だ疑問です。日本国内でUAVを離着陸させられる基地の確保と、将来起こり得るであろう近隣住民のトラブルがまったく解決できていないからです。
たぶん今回のUAVの拠点は硫黄等(ここだけだと思います)になるかと思われますが、硫黄等が天候不良で着陸不能(離陸だけは代替が可能でしょうが)になった場合の代替着陸基地なり、民間空港なりの整備ができたという話はまだ聞いていません。これからそれらを整備しようとしても、軍事に神経過敏な関係市民は「無人」機というだけで安易に事故を連想し相当な不安に襲われ、お定まりの反対運動に発展するのではないでしょうか。今後実用化が進むににしても、その運用範囲は極めて限定されるということにならないでしょうか。
日本の軍需メーカーが極秘裏にステルス巡航ミサイルを開発中というニュースですが、これには正直腰が抜けるほど驚きました。現在の技本でさえ(とはいえまともには機能はしていませんが)もいまだに要素研究さえしていない状況での、メーカー独自の動きということになります。これは戦後の軍需メーカーの大ニュースになるほどの衝撃です。
政治的にも軍事的にも、そして法律的にもあらゆる意味で非常に興味があります。できればそのニュースソースをご教授いただけないでしょうか。是非お願いします。
お礼
うーん・・・仰る通りかも知れませんね。 日本もGDPの3%程度の常識的な防衛費を出す必要が 有ると思います。 15兆円有れば、技術開発に5兆円は掛けることが 可能に成りますから、世界をリードする結果に成ります。 アメリカの基地を80箇所も置いておく必要も無くなり ますので、日本の独立も可能に成りますね。 回答、有難う御座います。