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ビートルズのアメリカ公演
最近ビートルズのアメリカ公演動画を見て気づいたんですが 黒人の観客がほとんどいません。当時は黒人に対する入場規制とか あったのでしょうか?それとも白人の音楽に興味がなかったのでしょうか?
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あっはっはっは~もう少し合衆国と民主主義の歴史を勉強しましょうね。 ビートルズのアメリカ公演は1964年から始まりましたが・・・この年は民主主義に於ける転換期の一つです。 ※リンドン・ジョンソンが公民権法を成立させた年です。つまりこの法案の施行までは、『公共施設に於ける人種差別』は違法では無かった、というか地域によっては(主に南部では)当たり前だったんですよ。 ※で、当然人種差別主義者どもが公民権法に反発し、各地で黒人襲撃事件が勃発。 しかし一方、ジョンソンは南部白人層の支持を失うことを恐れ、具体的な対策を何も打たず。よって、過激な白人集団は野放し状態でした。 ※また、公民権法は主に南部の『奴隷的扱いを受けていた』黒人に向けた法案で、元々人種差別自体が少なかった北部の黒人達にはあまり関係がありませんでした。 北部の黒人達にとっては、人種差別より『貧困』そのものが直接問題になっており、皮肉にも奴隷的扱いの黒人『だけ』を相手にした法案によって怒りが爆発、北部で黒人暴動が起こります。(歴史の教科書では『長く暑い夜』と記されている黒人暴動のことで、その最初の暴動は'64年に起こりました。) そして当然、この暴動に対して白人社会で更に反発が強まり・・・というワケで、あの当時のアメリカ社会は人種的憎悪のスパイラルに突入していたと思われます。 ・・・っという歴史的背景を踏まえつつ、回答です。 >当時は黒人に対する入場規制とかあったのでしょうか? 御覧になった『ビートルズのアメリカ公演動画』というのが何年の何月頃なのか判りませんが(公民権法施行前か後かは判りませんが)、時代背景を鑑みるに、公的には入場規制は無かったと思われます。 がしかし、法案成立以降は全米中が上述した様な状況です。元々イギリスのバンドで、白人のファンが多く集まるであろうところに出かける度胸のある黒人はいなかった、と考えられます。(ましてや、分別の無い『白人のガキども』が集まる会場です。黒人にとっては、文字通り『フクロ叩きにされに行く』『冗談でも誇張でもなく、命にかかわる』無謀な行為だったと想像出来ます。)
お礼
早速のご返答ありがとうございます とても詳しく説明していただき感謝いたします。