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自己破産したらいったいどうなるの?
自己破産すると借金は帳消しになるのですか?そんなことが認められてたらみんなお金を借りてしまうのではないですか?デメリットはありますか?どのような手続きをするのですか?中学の家庭科レポートで必要なのでお願いいたします!
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まず,破産とは,支払わなければならない金銭が多すぎて,自分の収入(給料など)でお金を支払うことができないのはもちろんのこと,自分の財産を売り払っても,払うべきお金を払えなくなった状態になって,そのことを裁判所が公式に認めたことをいいます。 自己破産とは,自分で自分がそのような状態であることを裁判所に申し出ることをいうものです。自己破産でないものに,お金を支払ってもらう権利を持っている方から,あの人は破産状態だとして,裁判所に申立てをすることもあるのです。 破産宣告がされると,正式の手続では,破産管財人が任命されて,財産状態や破産までの経過を調査し,これを債権者(お金を払ってもらう立場の人)に説明した上,財産を全部始末してお金にかえ,そのお金を債権者に平等に配分することになります。 ですから,マイホームは出なければなりませんし,マイカーも使えなくなります。生活に必要なものは残りますが,それ以外のぜいたく品は破産管財人に渡さなければなりません。 破産管財人の仕事が続いている間は,破産宣告を受けた人は,一定の場所に住まなければならず,その人に配達される郵便はすべて破産管財人のところに配達されて中身をチェックされます。 ただ,ここ十何年にわたって話題となっている,いわゆる消費者破産では,日常生活に必要な家財道具しかないという状態になっていることが多いため,破産管財人が任命されることは少なく,大多数の場合には,破産宣告と同時に破産の手続は終わってしまいます。そういう意味では,消費者破産は,比較的楽です。 しかし,破産管財人が任命されても,されなくても,その人が破産したということは,官報という国の発行している新聞のようなもので,全国に発表されます。 ところで,No1にあるように,破産しても,払うべきお金を払う義務はなくなりません。そこで,その後に「免責」という手続があります。この手続で,裁判所が免責を認めれば,お金を払う義務はなくなるのです。 お分かりのように,免責は借金を帳消しにするものですから,お金を貸している方や,物を売った側にとってはたまらないものになります。そこで,例えば無駄遣いをしたために破産になったり,うそを言ってお金を借りたり,自分の財産状態について裁判所にうそをついたり,さかのぼって10年以内に免責を受けたことがあるという場合には,免責を許可されないことになっています。 借金を帳消しにするまでの道のりは,そこそこ長いのです。 さて,破産すると,弁護士,公認会計士,税理士など,「士」のつく仕事の多くはできなくなります。また,会社の社長にもなれなくなります。ですから,弁護士は破産すると,財産がなくなるだけでなく,仕事までできなくなるのです。 破産をする人は増えています。昨年は全国で20万人以上が破産しました。破産して借金が帳消しになるなら,誰でもお金を借りるのではということですが,ほとんどすべての人は,サラ金などの取立てにあって,夜も寝ることができないような思いをして,ようやく破産に救いを求めてきます。破産した場合には,財産はなくなりますし,仕事を失うこともあります。破産ははた目でみているほど簡単なことではありません。
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- daytoday
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自己破産すると借金は帳消しになるのですか? 帳消しにはなりません。破産宣告後に行われる免責手続で免責決定(正確には確定)がなされることを要します。なお,免責の効力が及ばない借金(代表例は税金)もあります(破産法366条の12)。 また,免責は自然人(個人のこと)の更生が目的なので,株式会社のような法人は免責制度の対象になりません。 そんなことが認められてたらみんなお金を借りてしまうのではないですか? そう思っている者もいるでしょう。しかし,「いっぱい借金があるから,勘弁して」なんて軽いノリで手続きが済む訳にはいかないので,制度のちゃんとした説明を受けたり,必要書類の作成の段になると,大抵の者は何て大変な話だと気づくことになります。 デメリットはありますか? 結構あります。#2の回答にあるように財産を手放すことになったり,特定の資格に就けなくなったりするし,何よりも借金浸け体質に染まりきっているのに,以後借金やクレジットの利用が7年近くできなくなるので(これは破産・免責制度上の制約ではなくて,業者サイドのブラックリスト対象となることによる)本当にお金が必要になったときに融資を受けるのが極めて困難になります。手続後,若者であれば車が欲しくなったり,仕事上絶対必要になったりすることも多いものですが,オートローンを組めなくなり,ブーたれますが自業自得です。マイホームなんて夢のまた夢です。 どのような手続きをするのですか? 申立の際には,最低2万円程度のお金と全借入先のリスト,財産の目録,身上調査や借金の経緯を中心とした陳述書という書類の提出が必須です。 それ以降の流れは取り敢えず,参考URLでもご覧ください。 破産申立人に対する裁判所の関心は,できるだけ正確な財産の把握と借金の行き先(使い道)についてになり,使途明細書の提出を指示することが多いものです。また,免責後の更生に関し,家計簿をつけるように指導することも見受けられます。中学の家庭科レポートという観点からすると,このような収支バランスの把握の必要性を学ばせたいのかもしれませんね。
お礼
とっても参考になりました!!!ありがとうございました!
- akr8696
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ご質問にあるように,近頃では破産とは,債務者(お金を借りた側)の借金を帳消しにするためのものといった側面が強調されていますが,そもそもは債権者(お金を貸した側)を保護するための制度です。 債務超過で返済不能になっているにもかかわらず,借金を重ねてしまうことを防ぎ,少しでも財産が残っているうちに債権者で公平に財産を分配して返済に充てようというのが本来の破産制度の目的です。 免責は,まあおまけといっても良いと思います。そのくらいのメリットがなければ誰も自分から財産を処分する申立てなんてしようと思いませんからね。 ちなみに,破産の申立ては債権者からもできますが,債務者自ら申し立てる自己破産よりはるかに費用がかかります。
お礼
回答ありがとうございました!
- nozawa2002
- ベストアンサー率11% (84/731)
自己破産しても借金は帳消しにはなりません。裁判所で自己破産した上に免責を受けなければなりません。 もちろん、遊びで使ったお金に対しては、免責は受けられません。生活のために使ったものだけです。 しかしこれはあくまでも法律上のことだけで実際は、怖いお兄さんが嫌がらせを行い、返さなければならない羽目になります。 たとえば、会社に来て金を返せと言う ↓ 何回も来られると会社をクビになる ↓ そうなると困るので、お金を返す。 という仕組みになってます。 女性の場合は、風俗店に沈められたりします。男性の場合は、工事現場で強制的に働かされたりします。 借りた金を返すのは当然のことなのです。 日本は現実と、法律が乖離(かいり)している国というのを覚えておいた方が良いでしょう。
お礼
やっぱり大変なんですね。かいとうありがとうございました!
お礼
なんとか理解しました!!!ありがとうございました!とっても助かります☆